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2026.06.26 髙井 清司|ガバナンス・コンプライアンスとは

付加価値生産性は良い会社になるための必須アイテム

みなさんこんにちは、安田です。

トライアングル・トラスト専門家 ガバナンスコンサルタント髙井清司先生ブログ

第54回テーマは「付加価値生産性は良い会社になるための必須アイテム」です。

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髙井先生ブログ顔写真

 

― 「語り合い」が生産性向上を支える ―

 

ガバナンス・コンプライアンス担当講師の髙井です。

前回はKPIについてお話ししました。企業にはさまざまなKPIがありますが、その中でも私が特に重視しているのが付加価値生産性です。

中小・中堅企業の付加価値生産性は、大企業と比べるとまだ改善の余地が大きいと言われています。だからこそ、この指標を上手に活用できれば、経営改善や業績向上につながる可能性が十分にあります。

今回は、その付加価値生産性について、私の経験を交えながらお話しします。

 

■ 付加価値生産性とは何か

付加価値生産性とは、

「従業員一人、または1時間当たりに、どれだけ新たな価値を生み出したかを示す指標」です。

 

一般的には、

付加価値生産性(1時間当たり)=付加価値額 ÷(人員数 × 労働時間)で表されます。

この数値は、単なる効率だけではなく、企業がどれだけ価値を創出できているかを測る重要なKPIです。

 

 

■ 生産性を高める3つの視点

付加価値生産性を向上させるためには、一般的に次の3つが重要だと言われています。

1.業務の効率化
 IT活用や業務プロセスの見直し

 

2.付加価値の向上
 高付加価値商品の開発やサービスの充実

 

3.人材の最適配置
 適材適所、多能工化、人材育成

 

今回は、この中でも特に「人」の視点についてお話しします。

 

 

■ 「語り合い」が組織を立て直した経験

以前、経営アドバイザーとして支援していた企業での出来事です。

当初は、

・経営体系の見直し

・人事制度改革

を進めていました。

 

しかし、景気悪化の影響で売上と利益が急速に悪化し、まずは利益を守ることが最優先課題となりました。

そこで、社長と幹部メンバー、そして私で何度も「語り合い」を重ね、短期的な改善策へと方針を切り替えました。

この迅速な意思決定は、トップの決断だけでなく、率直な議論ができる関係性があったからこそ実現できたのだと思います。

 

 

■ 実践した4つの改善策

議論の結果、まず取り組んだのは次の4つです。

① 適材適所の見直し

管理職が中心となり、人員配置を見直すとともに、多能工化を進めました。

 

② 残業管理の見直し

残業申請を社長承認に変更し、組織全体で効率を重視する意識を高めました。

 

③ 自然減による人員最適化

退職者の補充を前提とせず、業務分析を行いながら効率化を進めました。

 

④ 全員参加の改善活動

「ムダの排除」と「カイゼンの8原則」を実践し、現場全員で改善に取り組む文化づくりを進めました。

 

 

■ 成功の鍵は「語り合える組織」

改善策そのものも重要でしたが、それ以上に大きかったのは、「幹部同士が率直に語り合えたことでした。

毎回の会議では、

・課題を共有する

・施策を決める

・その日のうちに実行する

このサイクルを徹底しました。

 

その結果、約半年で利益の悪化に歯止めがかかり、再び将来に向けた「攻め」の経営へと舵を切ることができました。

ここでも、「語り合い」が意思決定のスピードと質を支えていたのです。

 

 

■ 管理職に求められる役割

付加価値生産性を高めるためには、数字だけを追いかけても成果は出ません。

管理職には、

・現場の声を聴く

・課題を共有する

・改善策を一緒に考える

・実行状況を確認する

という役割が求められます。

 

これはまさに、ガバナンスの基本である透明性・説明責任・現場との対話につながります。

 

 

■ 改善活動を支える基本

私が改善活動で大切にしてきた考え方を改めてご紹介します。

カイゼンの8原則

・廃止

・削減

・容易化

・標準化

・計画化

・同期化

・分業・分担

・機械化(DX・OA化)

 

7つのムダ

・造りすぎ

・運搬

・在庫

・手待ち

・加工

・動作

・不良・手直し

 

これらは改善の視点として今でも有効です。

 

 

■ おわりに

付加価値生産性は、企業の競争力を高める重要なKPIです。

しかし、本当に成果につながるのは、数字そのものではありません。

現場が納得し、管理職とともに改善策を語り合い、実行していくプロセスにこそ、大きな価値があります。

私はこれまで多くの企業を支援してきましたが、生産性が向上した組織には共通点があります

 

それは、「数字」と「人」、そして「語り合い」を大切にしていたことです。

 

 

次回は、今回少し触れた付加価値生産性の「分子」、つまり付加価値そのものをどう高めるかについてお話ししたいと思います。また、最近私自身が関心を持っているAIについても、現時点で感じていることを皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

ガバナンス・コンプライアンス担当講師の髙井でした。

 

ガバナンスコンサルタント / 語り合うコンサルタント

髙井 清司

 

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