2025.10.03 松尾 朋虎 | ダイバーシティ・コミュニケーション
みなさんこんにちは、安田です。
トライアングル・トラストの専門家 指導・育成コミュニケーション能力トレーナー松尾朋虎先生ブログ
第25回テーマは「世代間で異なるコミュニケーション文化」です。
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こんにちは、指導・育成コミュニケーション研修を担当しています、松尾朋虎です。
私は歴史劇を多く手がけており、その中では殺陣(たて)──いわゆるチャンバラやアクション──の場面がよく登場します。現在は「ふじのくに子ども芸術大学」で、手づくり甲冑をまとい戦国劇を創るプログラムを行っています。応募してくる子どもたちの多くが「『鬼滅の刃』が好きだから殺陣をやりたい!」と目を輝かせていました。
実は私は『鬼滅の刃』をまったく観たことがなかったため、当初はキャラクターの名前を聞いてもチンプンカンプン。これはまずいと、この夏はテレビシリーズと劇場版を一気に視聴しました。
学生時代はアニメ好きで、昭和のアニメは再放送まで含めほとんど観ていました。当時は「漫画家になりたい」と夢見ていたこともあり、キャラクターデザインやストーリーの構成をじっくり分析していた記憶があります。ところが社会人になってからはテレビを観る時間も減り、平成のアニメ文化をほとんど通り過ぎてしまっていました。そんな私が令和の人気作『鬼滅の刃』を観て、まず驚いたのは絵の美しさと背景のリアルさ。デジタル技術の進歩に感動しました。一方で、状況説明や心の声がとても多く、時にくどく感じる場面もありました。
気になって解説動画を探してみると、評論家の岡田斗司夫さんも同じような指摘をしていました。視聴者が「わからない」と感じると作品自体の評価が下がるため、制作者はより丁寧に説明を加える傾向になったのではないか、というのです。なるほど、と思いました。
昭和の作品では、キャラクターの表情や場面描写から自然に状況を察することができたものが、今は言葉で説明しないと伝わりにくい。つまり、「察する」文化が薄れつつあり、「説明してくれないとわからない」文化に移行しているのかもしれません。
この変化は、私たちが企業で行うコミュニケーションにも影響しています。これまでの「背中を見て覚えろ」では通用せず、「しっかり説明して、納得してもらう」ことが求められる時代。逆に言えば、説明不足は誤解やミスを生みやすく、受け手も積極的に動かず受け身になる危険があります。
世代間でコミュニケーション文化は確実に変わっています。企業が人材育成を行う際にも、この前提を理解しておかなければ、指導や育成が空回りしてしまうかもしれません。
コミュニケーション研修の講師として、私自身もこの変化を敏感にキャッチし続けたいと改めて感じました。
今日も、説明し、共有し、そして相手の反応を観察する――そんな対話を意識して一日を過ごしてみませんか。
今日も一日、頑張りましょう。
指導・育成コミュニケーション能力トレーナー / 演劇人
松尾 朋虎
▶松尾 朋虎 先生 プロフィール
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トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント
安田真浪
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