2026.09.03 採用支援
みなさん、こんにちは。安田です。
8月18日(火)と24日(月)に、ライセンスアカデミー社主催の「高卒人材獲得オンラインセミナー」の第2部【定着支援・育成セミナー】を担当させていただきました。
ライセンスアカデミー社とは15年以上のおつきあいになります。
リーマンショック前後に「進路指導ガイダンス」を担当させていただいたり、中小企業庁の事業に一緒に取り組んだりと、これまでさまざまな機会をご一緒してきました。
今回、久しぶりに、それぞれの強みを活かす形でオンラインセミナーを実施することになりました。
「高校生採用」は、年々厳しくなっています。
高校、特に公立高校では、地域によっては入学段階で定員割れが起きるなど、すでに大きな変化が始まっています。
学校教育そのものも変わっています。
「総合的な探究の時間」の導入が進み、タブレットを活用した授業やAI教育なども増えています。
そうした中で私が気になっているのが、生徒の知識や各種能力などにおける格差の広がりです。
「高校を卒業して、そのまま就職する」
「新卒で入社した若手をベテラン社員が支えながら、一人前に育てていく」
これまで当たり前だと思われてきたこのような構図も、今後は少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
そのようなことをいろいろと想定しながら、今回のオンラインセミナーのテーマ、
「高卒採用は『採る』から『育てる』時代へ~Z世代が定着し、活躍する組織づくりへ~」
の準備を進めました。
全国各地からお申し込みをいただきました。
今回お申し込みいただいた企業は、オンラインということもあり、実に幅広く、
・北海道 1.3%
・東北 10.8%
・北陸 5.4%
・関東 1.3%
・中部 81.2%
となりました。
東北については、青森、秋田、岩手、宮城、仙台、福島と、広くお申し込みをいただきました。
中部地域は、地元ということもあり割合が高くなっています。
中部地域の内訳を見ると、
・愛知 45.0%
・岐阜 25.0%
・三重 13.3%
・静岡 16.7%
となりました。
愛知県が45.0%と最も多いのは地元でもあり想定内でしたが、私が少し気になったのは、三重県からのお申し込みが比較的少なかったことです。
申込時のアンケートから、「定着・育成」に関する回答は以下の通りでした。
1位 社内での教育体制が整っていない 51.9%
2位 キャリアが長い社員の部下育成の意識が弱い 48.1%
3位 若手リーダーが育たない 44.4%
4位 早期離職が多い 33.3%
5位 中堅層の社員が定着しない 18.5%
6位 組織での動きがバラバラで一つの方向に向かえていない 18.5%
7位 指導者不足・人材不足 3.7%
この中で、特に目についたのが、
「社内での教育体制が整っていない」51.9%
「キャリアが長い社員の部下育成の意識が弱い」48.1%
「若手リーダーが育たない」44.4%
という結果です。
つまり、「若手が育たない」という若手側だけの問題ではありません。
「育てる仕組み」と「育てる側」にも課題を感じている企業が多いということです。
ここは、今回のセミナーを組み立てるうえで、とても重要なポイントだと捉えました。
若手本人への働きかけだけではなく、まずは「育てる仕組み」と「育てる側」を整えていく必要があるということです。
このような事前アンケート結果も踏まえ、セミナーで何をお伝えすべきか、いろいろと考えました。
そして今回は、やはり「正統派」でいこうと思いました。
そこで目的として設定したのが、
「まずは原点を理解する」
ということです。
具体的には、ベテラン社員が若手人材を理解し、指導・育成していくための「1丁目1番地」を理解していただくことです。
では、その「1丁目1番地」とは何か。
今の若手社員がおかしいのではありません。
自分たちとは、育った環境が違う。
受けてきた教育が違う。
どちらが正しい、間違っているという話でもありません。
世代が違えば、育ってきた社会環境も、学校教育も、働くことに対する考え方も違います。
大切なのは、その違いを否定するのではなく、お互いの違いを認めたうえで、今の若手を理解し、育成することです。
今回のセミナーでは、そこを一つの投げ掛けとしました。
世代交代が進めば、これから少しずつ会社の中心を担っていくのは、今の若手社員です。
そして、今の若い世代の価値観や考え方も、やがてその組織の新しい「当たり前」になっていきます。
だからこそ、年長社員の皆さんにも、
自分たちと若い世代は、何が違うのか。
なぜ違うのか。
その違いを踏まえて、何を伝え、何を残していくのか。
そこを考えながら、育成に向き合っていただくことが大切だと思っています。
だから、定着・育成の「1丁目1番地」は、
年長社員の意識形成=マインドセット
だと、私は考えます。
今回のオンラインセミナーでは、世代による違いを理解していただくために、厚生労働省などが公開している資料をご紹介しました。
そして、各年代がどのような社会環境の中で育ち、どのような教育を受けてきたのかを振り返りました。
そのうえで、企業が人材の定着・育成に取り組む流れとして、
「採用」→「受け入れ」→「育成」→「定着」→「活躍」
と整理しました。
ここで大切なのは、「定着」をゴールにしないことです。
「定着」の先では、一人ひとりに「活躍」してもらう。
せっかく採用した人材に、ただ「辞めずにいてもらう」ことが目的ではありません。
育て、定着してもらい、そしてその先で、一人ひとりに「活躍」してもらう。
そこまでつながって、初めて人材育成だと私は考えています。
そのために必要なのが、前述したマインドセットです。
そして私は、このマインドセットを、組織の上から順番に行うことが大切だと考えています。
まずは、「役員・幹部社員」。
次に、「管理職」。
そして、「リーダー社員」。
若手社員だけに研修を行い、
「主体性を持とう」
「もっとコミュニケーションを取ろう」
「会社に定着してもらおう」
と働きかけても、受け入れる側の考え方や関わり方が変わっていなければ、なかなかうまくいきません。
若手を育てるのであれば、まず「育てる側」から。
この順番が大切だと思っています。
今回は60分の講義でした。
納得感を持っていただいた方もいれば、そうでない方もいらっしゃったと思います。
中には、「早期離職回避」のための、すぐに実践できる方法を期待されていた方もいらっしゃったかもしれません。
ただ、一時的な「秘策」だけでは、なかなか長続きしません。
それよりも、まずは正統派で「1丁目1番地」をしっかり理解すること。
私は、そこが一番大切だと思っています。
今回の「60分無料オンラインセミナー」は、その時々の世の中の動きや、厚生労働省などが公表しているデータを取り入れながら、内容をバージョンアップし、定期的に実施していきたいと考えています。
まずは、企業の皆様に、
「採用した後、どう育てるのか」
「なぜ定着しないのか」
「育てる側はどうあるべきなのか」
を考えていただく。
こうしたテーマについて、改めて考えていただく機会をつくることも大切だと感じました。
そして、ここから先の具体的な対策は、一社一社違います。
会社の規模も、業種も、組織風土も違います。
働いている人も、抱えている課題も違います。
だからこそ、一律の「正解」を当てはめるのではなく、その会社の現状を見ながら、必要な対策を考えていく。
私はこれまで、針の穴に糸を通すように、一社一社の状況に合わせた対応策を考え、実践してきました。
これからも、企業の皆様と一緒に取り組んでいきたいと思います。
~組織づくりが企業を変える!組織の課題解決コンサルティング~
安田真浪
トライアングル・トラストは、組織における各種課題解決のお手伝いをしています。
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