2026.01.23 【髙井 清司】ガバナンス・コンプライアンスとは
みなさんこんにちは、安田です。
トライアングル・トラスト専門家 ガバナンスコンサルタント髙井清司先生ブログ
第44回テーマは「オランダで学んだ「人を動かす仕組み」」です。
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ガバナンスやコンプライアンスという言葉は、管理職にとって「守りのルール」として捉えられがちです。しかし、本来は人の行動をより良い方向に導き、組織を健全に成長させる仕組みでもあります。
今回は、筆者が12年間暮らしたオランダでの体験談を通じて、そのヒントをご紹介します。
小さな工夫が行動を変える ― ナッジ理論の実例
オランダの男子トイレには、小便器に「ハエのマーク」が描かれていることがあります。
利用者は無意識のうちにそのハエを狙うため、結果として清掃コストが大幅に削減されたといわれています。
これは「ナッジ理論」と呼ばれる考え方です。
強制や罰則ではなく、人が自発的に望ましい行動を取るよう、そっと後押しする仕組みです。
企業に置き換えると、
ルールで縛るだけでなく
改善提案が自然に生まれる仕掛けをつくる
こうした発想が、ガバナンスの実効性を高め、組織の活力向上にもつながります。
環境が人をつくる ― オランダ人の高身長の背景
オランダ人は世界でも有数の高身長ですが、これは戦後になって急激に伸びたといわれています。
豊かな食生活や健康管理など、社会全体で人を育てる環境が整えられてきた結果とも考えられます。
企業においても同様に、
「個人の意識」だけに頼るのではなく、
制度・環境・風土をどう整えるかが、コンプライアンス意識の定着には欠かせません。
ルールを守り続ける文化 ― 幻のスケート大会
オランダには、条件が厳しすぎて滅多に開催されない伝統的なスケート大会があります。
近年は温暖化の影響で開催されていませんが、それでも人々はルールを変えず、開催の時を待ち続けています。
これは、
短期的な都合よりも、決めた基準を尊重する文化の表れとも言えるでしょう。
ガバナンスにおいても、場当たり的な運用ではなく、一貫性を持った姿勢が信頼を生みます。
管理職に求められる視点
これらのエピソードから見えてくるのは、
ガバナンス・コンプライアンスとは
「監視」ではなく「仕組みづくり」であるという点です。
管理職には、
人が自然に正しい行動を取れる環境を整える
ルールの背景や目的を理解し、現場に伝える
こうした役割が求められています。
ガバナンス・コンプライアンス担当講師として、今後も「現場で活きる視点」をお伝えしていきたいと思います。
次回は、ブログ43でお話したビジョン関連でシナリオ作りの極意をお話します。今回もお読みいただき、ありがとうございました。ガバナンス・コンプライアンス担当講師の髙井でした。
ガバナンスコンサルタント / 語り合うコンサルタント
髙井 清司
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トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント
安田真浪
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