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2025.06.13 髙井 清司 | ガバナンス・コンプライアンスとは

[29] 雑学の勧め(その2)

みなさんこんにちは、安田です。

トライアングル・トラスト専門家 ガバナンスコンサルタント髙井清司先生ブログ

第29回テーマは「雑学の勧め(その2)」です。

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20250613_302番_雑学のすすめ(その2)_人口

 

 

今回は、もう一度、雑学ということで、数テーマを書いてみます。さて、私はガバナンスの講師ということで、お話しています。最初にお客様のガバナンスレベルを確認の為に、方針体系、計画体系を確認させてもらい、その結果を踏まえ、ガバナンスのレベルアップに向けてどういった活動をすべきかのアドバイスをすることにしています。方針体系は、まず、将来どういった会社になりたいかといったビジョンを見直し、現状とのギャップを認識し、どうやってそのギャップを小さくするかを計画化するその計画に対して、PDCAを回していくとこを計画体系と呼んでいます。最初のビジョンづくりの例として、目指す姿は、次のような文章をお見せしています。

 

『持続的に成長し、利益を上げ続け、世の中に貢献できる会社、従業員の満足度が増え続ける会社(私見)』

 

ここでいう成長という言葉で私が気になるのが、需要、つまり、ビジネスチャンスは増えていくのだろうかということです。需要は人口が増えれば、増えますが、人口が減っていけば、需要は減ります。そこで、“成長”の可能性について、日本の人口はどう増えてきたのか、また、今後どうなっていくのかは、重要な要因だと思い、今回のテーマとして、『人口』について調べてみました。

 

≪日本の人口の推移≫

日本の人口は現在、1億2300万人です。どう増えてきたのでしょうか。色んなデータがみつかり、以下のような人口推移がわかりました。

時代 弥生時代 奈良時代 平安時代 鎌倉幕府
3世紀頃 725年 1150年 1192年
人口(万人) 60万人 450万人 680万人 760万人

 

時代 室町幕府 江戸幕府 明治維新 終戦 平成
1338年 1603年 1868年 1945年 2000年
人口(万人) 820万人 1230万人 3330万人 7200万人 1億2690万人


日本の人口は順調に伸びてきたようにみえますが、専門家は次のようなコメントを残しています。

・弥生時代から奈良時代にかけての人口規模の拡大

・平安時代は人口の頭打ち

・室町~江戸幕府成立期における再度の人口増大

・江戸時代前期(17世紀)における人口の急増

・江戸時代後期(18世紀以降)における人口の停滞

・明治時代以降の人口の急増

 

大変分かり易いコメントです。そうだったんだろうなぁと思います。それと、人口の急増には、稲作に代表されるような農業の普及による食料生産の増加が関係しているそうです。つまり、安定した生活水準が維持できる状況で人口が増えるというのが定説らしいです。江戸時代の停滞は、飢饉や間引き(子殺し)が影響しているとのことですが、やはり、色んな状況、色んな要因で生活水準が維持できまかったのでしょう。では、今後、日本の人口はどうなるのか見てみましょう。

 

最近は、少子高齢化という言葉をよく使いますね。日本の平均寿命は伸び続け、出生率は、継続して低下しています(※)。その為、日本の人口は最近、減り始めました。

(※出生率は、2023年は全国で1.2、東京では、0.99だそうです。そりゃあ、減っていきますね。)

 

日本の人口は、国交省の予測で2050年には9,515万人(約26%、3,300万人減少)になるとのことです。驚きの予測値です。高齢者(65歳以上)が1,200万人増加するのに対して、生産年齢人口(15-64歳)は3,500万人、若年人口(0-14歳)は900万人と予測され、高齢化率(65歳以上)は、現在の20%から40%に上昇する。びっくりですね。冒頭で申し上げた需要の急激な減少でビジネスにとっては、大変厳しい状況になります。“成長重視”から“利益確保重視”への考え方をシフトすることも重要になってきますし、シェアを向上させねばジリ貧になってきますので、競争激化が予想されます。そういった事業環境の下、戦略構築を会社の規模に限らず、重要視せねばならないですね。では、世界の人口の推移はどうなっているのでしょうか。みてみましょう。

 

≪世界の人口推移≫

世界全体で2024年は、80.2憶人。日本は明治維新から現在までで4倍の人口増加ですが、世界は、それ以上のものすごいスピードで増加しているようです。

人口 10億人 20億人 30億人 40億人 50億人 60億人 70億人 80億人
到達年 1804年 1927年 1959年 1974年 1987年 1998年 2010年 2022年

 

日本は、今後、少子高齢化、出生率の減少で人口は減少していきますが、世界全体では、増加のペースは鈍化しているものの、増加しており、2030年に85億人2050年には97億人に到達すると予測されているようです。また、大陸別に見ると、2020年から2050年までの増加の18.7億人のうち、6割がアフリカで3割がアジアで生じていて欧州は2%程度減少している。グローバル企業は需要が急増しているアフリカに目が向くと思いますが、貧困が蔓延しており、人口が増えても、ビジネスに簡単に結びつかないと思います。難しい戦略作りになるでしょう。

 

次に国別人口ランキングでちょっと驚きがありました。それは、インドが中国を抜いてトップになったこと。世の中は目まぐるしく変わっているのですね。最近のトランプの関税政策もそうでしょうが、先を読む癖をつけることは大切だと思います。では、1950年、2000年、2050年の人口トップ5を見てみます。

( )内は人口、単位は億人

1位 2位 3位 4位 5位
1950年 中国(5.5) インド(3.6) 米国(1.6) ロシア(1.0) 日本(0.8)
2000年 中国(12.8) インド(10.2) 米国(2.9) 尼(2.1) 伯(1.7)
2024年 インド(14.4) 中国(14.3) 米国(3.4) 尼(2.8) パキ(2.5)
2050年予測 インド(15.3) 中国(14.0) 米国(4.1) パキ(3.5) 伯(2.9)

・尼:インドネシア、伯:ブラジル、パキ:パキスタン、

・2000年の日本は9位で1.27億人、2024年の日本は12位で1.23憶人、2050年の日本は15位で1.09億人

 

今まで日本の人口、世界の人口の推移を調べてみました。ここで自分なりに私見をまとめてみます。

 

・世界の人口、日本の人口の動向によって、ビジネスチャンスが変わってくる。日本の会社は日本の人口減少で需要が減ってくるので、苦しい状況になり、売上を伸ばすことは今まで以上に難しくなってくると思われる。常に売上増を目標にするのでなく、利益確保を第一義にすべきではないかと思います。これについては、色々な意見はあると思いますが、経費・労務費・償却費については、慎重に審議することについて異論はないと思います。ヒト・モノ・金・情報をいかにうまく使うかです。

・次にお勧めしたいのは、将来の事業環境を予測し、“自社のあるべき将来像”を定め、どう実現するかの長期計画を作り、その初年度を年度計画として、詳しい施策を5W1Hでつくることです。これはいつも、色々な場面でお願いをしています。

 

スタートは、人口動向からお話を始めましたが、最後は、方針体系、計画体系を見直すという落としどころになり、いつもの持論になってしまいました。耳たこだよと言われそうですね。すみません。

最後に雑学のおまけとして、“殺人生物ランキング”を紹介します。検索してみると

 

ランキング 1位 2位 3位 4位 5位
殺人生物 ヘビ イヌ ツエツエバエ
人/年 72.5万人 47.5万人 5万人 2.5万人 1万人

1位、2位を?にしました。わかりましたか?こういったクイズも織り交ぜながら、重苦しい会議も、明るく、自由な議論ができるようになればいいなあと思います。では、解答をお知らせします。1位は、蚊です。2位は、何と人間なんですね。

 

雑学についての話はいかがでしたか?次回は、オフィスや現場のカイゼン活動についてスポットを当てたいと思います。では、この辺で失礼します。ガバナンス・コンプライアンス担当講師の髙井でした。今日もお読みいただき、ありがとうございました。尚、人口のデータは「立法と調査2006.10」のNo.260から引用しました。

 

 

ガバナンスコンサルタント / 語り合うコンサルタント

髙井 清司

 

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安田真浪

 

 

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