2024.05.23 ガバナンス・コンプライアンスコンサルティング中堅企業五人衆人材育成内部統制課題解決髙井 清司
みなさんこんにちは、安田です。
トライアングル・トラストのスペシャル専門家チーム「五人衆」ブログを、3月2日から公開しています。
今回は、ガバナンスコンサルタント 髙井清司先生4回目、テーマは「『マネジメントの7つの心得』で質的向上を!」です。
髙井先生には、ガバナンスの診断整備やコンプライアンスでの企業支援をしていただいております。
それでは、髙井先生よろしくお願いいたします。
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ガバナンス・コンプライアンス担当講師の髙井です。このブログも今回で4回目です。
ここでまず、今までのおさらいをしましょう。お話ししたポイントは、以下のメッセージでした。
Web1:まず第一歩は、計画体系の見直しと頑張った人がちゃんと評価される人事制度の見直し、この2つが鍵!
Web2:「良い上司の5ヵ条」の実践でガバナンスのレベルアップを!
Web3:職場の風通しを良くすることと管理職のレベルアップが鍵!
とお話をしました。
そして企業におけるガバナンスは、「健全な企業経営を目指す企業自身による管理体制」ということでしたよね。
Web1,2,3ともに目指しているところは、一緒だなぁと感じてもらえたと思います。
そういった活動も、具体的に状況をお話しいただき、ブレストを重ね、いかにガバナンスのレベルアッププログラムを
一緒に作り上げたい、私のそういった参画でお役に立てればと思っています。
さて、今回は、前回予告したように「マネジメントの7つの心得」についてです。
これは、私の約40年の企業勤務での経験をベースにマネジメントスタッフへの心得として徐々に姿を変えて進化してきました。
ずっと部下の管理職の方々と共有していました。
まずは、7つを列記にし、それぞれについての私の思いを述べていきます。お付き合いください。
「マネジメントの7つの心得」
1. 明確なミッション
2. 明確な5W1HのアクションプランでPDCA(W/的確なKPI)
3.見える化(壁紙Mgt)
4.全体と個
5.それを支える報・連・相と密なコミュニケーション・連携
6.変えない信念・変える勇気
7.仕事は現場を歩くこと、見ること、聞くこと
1.明確なミッション
・会社にとって方針・計画体系がしっかりしている会社は、PDCAサイクルで
想定以上の実効が上がります。
十分な時間をかけてPDCAのPを具体的に作っている会社はより良くなる可能性が高いということです。
では、具体的なPのイメージは次の項目です。
2.明確な5W1HのアクションプランでPDCA(W/的確なKPI)・よいPとは、活動の施策として誰がいつまでに何をするか(5W1H)が明確で、その活動の結果、何がどうなったかを
数値目標(KPI)として設定しているのが良いPです。
そして組織ごとに予実分析が実施され目標未達成の場合は、常に挽回策が熱く議論される。そういったイメージを私は
持っています。
3.見える化(私は壁紙マネジメントと呼んでいます)
・「見える化」の私のイメージは、年度計画の月別計画を大きく印刷し、壁に貼って壁紙の計画書のところに関係者が
集まり、ワイワイガヤガヤしながら、進捗フォロー、挽回策も含めた議論することです。
・そういったイメージを持ち、現役のころは、常勤監査役として国内外のグループ会社にアドバイスとしておりました。
徐々にいい方向に変わっていったと記憶しています。それと、立って報告するようにしたので、足が疲れるからか(笑)
会議は要領よくスピーディに進行しますよ。ただ、報告を受ける人のマネジメント資質によって大きく結果は変わりますね。
・海外のとある会社では、会議室をその目的専用に変更しました。後日、会議室の入口に「KPI Room」という看板に
なっていたので、気持ちが伝わっているなと嬉しかったですね。
4.全体と個
・経営者や幹部の方は、担当者より、当然、多くの情報を持ち、判断業務をしています。よって、個の案件の報告には、
担当者の知らない他の案件の状況も考えながら報告を聞きます。
担当者は、努めて全体像を頭で描きながら検討したり、報告したりすることは、いいトレーニングになると思います。
そういった意味で「全体と個」と言っています。また、「鳥の目、虫の目」といった感覚も必要でしょう。
5.それを支える報・連・相と密なコミュニケーション・連携
・これは、風通しが良くなると格段に仕事の成果が上がるだけでなく、人間関係も良くなり、仕事の範囲だけでなく、
なんでも相談できるので、コンプライアンス向上にもいい効果があると思います。言わば、ベースというかすべての仕事
の基本と言えるでしょう。
6.変えない信念・変える勇気
・自分の信念を持つことは大切ですが、時として熱くなりすぎると支障が出てきますよね。事前に理解が得られるような
ロジックの確認と熱い議論には冷静さとソフトな言い方、伝え方が大切ですね。自分も常に心掛けています。
・変える勇気、これは自分としては常に心の中で唱えていました。相手にとって耳障りの悪きことを言わねばならない時、
上司に「お言葉ですが…」と反論する時など、事前にシナリオを考え、何度もドキドキしながら発言したことを今でも
思い出します。勇気が必要でした。
7.仕事は現場を歩くこと、見ること、聞くこと
・その通りだと皆さんも思いますよね。でも、実際には時間的な余裕の無さから中途半端になったり、まあいいかっ!と
手抜きをしたり… これは、仕事の質が低下したり、極端に言うと不祥事にも繋がりかねません。いつも、気を引き締めて
座右の銘にしたいものです。
長々と7つの心得の補足説明にお付き合いいただき、ありがとうございます。いかがでしたか。参考になれば有難いです。
私は、40数年の会社勤務の中で、12年間海外で仕事をしておりました。人種を超えて、国境を越えて、ガバナンスに関連
した内容を軽いタッチでエッセー的にお話ししたいと思います。ご期待ください。
ガバナンスコンサルタント / 語り合うコンサルタント
髙井 清司
▶髙井 清司 先生 プロフィール
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髙井先生ありがとうございました。経験談含めての内容はとてもわかりやすかったです。
「マネジメントの7つの心得」に興味のある方は、トライアングル・トラストまでお問い合わせください。
トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント
安田真浪
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