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2024.01.27 イノベーションキャリア意識形成社会人基礎力課題解決

【人材育成とは㊳】探究の学び

みなさんこんにちは、安田です。

 

昨年、関西の高校からレゴⓇ無料体験会の申込がありました。

連絡いただいた方は、文科省が進めている「探究学習」の担当教員の方々でした。

レゴⓇブロックを使って、「探究学習」を理解させたいというご要望でした。

レゴⓇブロックは、さまざまなテーマに対応可能な万能プログラムです。

今回は、文科省がすすめている「探究学習」についてまとめてみました。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/main14_a2.htm

 

 

▶総合学習「探究」とは・・・

 

文科省の定義は、次の通りです。

変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、

よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標にしていることから、

これからの時代においてますます重要な役割を果たすものである。

 

この「探究学習」は、対象が小学生、中学生、高校生ですが、

その資料の前書きには、以下の内容が記されています。

 

 

▶「探究学習」導入の背景など・・・

 

「近年,生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により,社会構造や雇用環境は大きく,

また急速に変化しており,さらには,長引く新型コロナウイルス感染症による影響や混迷を増す世界情勢など,

まさに予測困難な時代を迎えようとしています。
このような時代にあって,子供が様々な変化に積極的に向き合い,他者と協働して課題を解決していくことや,

様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構成するなどして新たな価値につなげていくこと,

複雑な状況変化の中で目的を再構築することができるようにすることが求められています。」

 

学校教育は、今、大きく変わっています。

変っていないのは、企業の「人材教育」の方であり、教育を受けた学生・生徒が就職をすると

名のある企業でも遅れを取っていることで、不安を感じてしまうのが現状ですね。

 

では、「探究学習」とは、具体的にどのような学習内容かというと・・・

 

高等学校での目標設定は、以下のとおりです。

 

 

▶高等学校「探究学習」目標

 

「探究の見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,

よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

(1)探究の過程において,課題の発見と解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,

探究の意義や価値を理解するようにする。

(2)実社会や実生活と自己との関わりから問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め,整理・分析して,

まとめ・表現することができるようにする。

(3)探究に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,新たな価値を創造し,よりよい

社会を実現しようとする態度を養う。

 

 

▶学習内容

 

①【課題の設定】体験活動などを通して,課題を設定し課題意識をもつ
②【情報の収集】必要な情報を取り出したり収集したりする
③【整理・分析】収集した情報を,整理したり分析したりして思考する
④【まとめ・表現】気付きや発見,自分の考えなどをまとめ,判断し,表現する

以上4ステップは、他者と協働して主体的に取り組む学習活動と位置付けています。

 

今、わたくしどもが企業の人材育成で軸としているのが、「考えるトレーニング」です。

会社のテーマに合わせて、そのテーマついての基本理解をした後、

グループに分かれてワークショップをします。

テーマについて、社会や会社などの現状、問題点などを意見交換し、内容を深堀して課題設定、グループ討議で

解決策などをプランニングし、発表、全体共有を行います。

文科省「探究学習」の、ある意味企業版です。

テーマは、その会社が重要視しているもの。

例えば、「イノベーション」「SDGs」「チームビルディング」「ハラスメント」「課題解決」など・・・

そして、レゴⓇブロックでの研修は、考えやその意味を深めたり、共有するのに有益な手段です。

 

いずれにしろ、多様性の時代に求められる各種「対応力」の根底となるのは、やはり「考える力」。

「考える力」が重要です。

社会人になる手前の段階で「探究力」を高めていれば、

企業での人材育成がスムーズで、かつ「ひとの生産性向上」も主体的に行なえるようになりそうです。

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

 

課題解決コンサルタント

安田真浪

 

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