TRIANGLE TRUST

2017-05-29

その一手間が分岐点!リーダーの意識は会社の存続を左右する~次世代リーダーのフォローアップを終えて~(2)

おすすめコラム 研修

分岐点

研修担当、桑田です。

次世代リーダー研修フォローアップから考察の2回目をお届けします。

前回の記事はこちら↓↓

先日5月11日に行った、6期生と7期生のフォローアップにおいて出てきたケーススタディのお題3つを順番に検証していきます。

(2)部下がミスをした場合、上司が自分で解決してしまい、部下の経験値が上がらず、ミスを繰り返す。

2つ目のケースは、

「部下がミスをした場合、上司が自分で解決してしまい、部下の経験値が上がらず、ミスを繰り返す。」

です。

この上司の気持ち、実はよくわかります(笑)

 

上司になる人は、結局のところ多かれ少なかれ「仕事ができるから」上司になるのであって、人の育成が上手いから上司になったわけではない場合が圧倒的に多いと思います。

すると上司になってしまってから「どうやって部下と接していこう」「どう引っ張り上げればいいかわからない」と行き詰ってしまうか、もしくは、自分はできるから部下を育てるという意識が無い。

 

たとえ部下がミスしたところで、周りに迷惑がかかることを一番に考えてササっと処理してしまいたくなる。

その機会を、わざわざ手間をかけて部下育成に活かそうなどとは考えないわけです。

確かに自分でやるほうが早いし効率がいい。

部下にやらせると事態収集でまたミスをして「二次災害」を引き起こさないとも限らない。

 

そんなわけで、この上司が自分で処理しようとした気持ちはよく理解できる。

しかしそれをやってしまうと、部下は、「ミスをしたことを認識」→「大変なことをしてしまった」→「この場をどう収集すればいいんだろう?」→「あたふたして大変な目に合う」ということを経験せずに事態が終わります。

すると、「二度とこんな思いはしたくないと思う」→「どうすれば二度とこんなミスをしなくて済むか?」を考える、という貴重な体験ができなくなるのです。

 

「どうすれば~~~ようになるか?」を自問自答できるようにならないと成長しません。

逆に、この自問自答を回せるようになり、周りも巻き込んで改善サイクルを回せるようになると、立派なリーダー候補生に育っていきます

 

私はよく、リーダーの方々に「人を育てるなんて難しくてできませんよね?…であれば、部下に勝手に育ってもらいましょう!」とかなり無責任に聞こえることを言いますが、つまりはこれです。

このサイクルを回せるようにさえすれば、その人は勝手にトライアル&エラーを繰り返して気づき、自前でイノベーションされていきます。

すると、上司が特に手を加えたわけではないのに、少し見守ってやるだけで育成されるという、すばらしいシステムができあがるのです。

 

しかしこの初期段階に失敗を体験させることをサボると、このシステムは未完に終わります

 

最初は少し手間と時間がかかるかもしれませんが、部下がミスを犯したら、「これはチャンス!」と思って事態収集の大変さを体験させてやる。

最初にそれだけの手間を掛けることで、後が随分楽になります。

 

そして、この体験は、その後の部下にとって、とても重要な感覚、「ヒヤリ、ハッと」を身に着けさせるのにも絶好の機会です。

 

いまの若者は「ヒヤリ、ハッと」の感覚が欠落している人が多いのです。

これは若者のせいではなく、先回りして世話を焼き、大変な目に会う体験をさせずに来た親のせいです。

そのまま大きくなり、社会人になっても、そういう人はなにが「ヤバいこと」で、「こりゃまずい!」ことなのかがわかりません。

アドレナリンを噴出させ、これを何とかしなければ!と焦る感覚が備わらずに育っています。

ミスをした部下を叱っても、何が大変なことなのか、事の重大さがわからず、しれ~っとしている子がいるのではないでしょうか?

 

「これは大変なことなんだぞ!」という言葉が空回りし、「そうなんですね、すみませんっしたー」とうそぶく姿に恐怖した(笑)方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この「ヒヤリ、ハッと」の感覚を若いときに身に付けておかないと、その人材は先々、判断力を養うことができず、リーダー人材にはなれません。

最近では「別に出世なんてしたいとも思わない」と平気でのたまう人も多いですが、そういう人でも生活は人並みにしたいし、それなりのお金は欲しい。

しかし責任が増えるのはごめんだ、ということであって、仕事がいらないわけではありません。

しかし、これでは誰もリーダーになれないのです。

こんな人ばかりでは会社は存続しません。

 

ということで、部下を持っている方は、特別な部下育成をする必要はありませんから、部下が失敗したら、その尻ぬぐいを自分では決してしないことです。

一緒に事態収集にあたり、その手法を伝え、どう対処するか、判断のポイントはどこかといったことを「一緒に」考えていくことです。

そして、部下が一人でちゃんとできるようになったら、今度は彼がその手法を次の世代に伝えていく。

こうした一歩一歩が会社組織にとってとても大切であり、この一手間がいかに大切か、ということを意識できる人が次世代リーダーなのです。

第3回に続く↓↓

次回、「次世代リーダー研修」開催要綱はこちら

↓↓↓


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