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2026.07.07 イベント人材育成とは

「第2回情報交換会」の見どころ No.4 ~大学教育の変遷②~

みなさんこんにちは、安田です。

今回は、「採用・育成情報交換会」の見どころシリーズ第4回です。
テーマは、前回に続き「大学変遷」の第2弾です。

大学の数が減ること以上に、企業の採用・育成へ大きな影響を及ぼす「教育の質の変化」についてご紹介します。

今回、私が特に注目する鵜飼教授の講演のポイントをご紹介します。

 

「2040年問題」と大学教育の質の地殻変動

一般的に「2040年問題」とは、1970年代前半生まれの「団塊ジュニア世代」が65歳以上の高齢者となり、日本の高齢者人口がピークに達する2040年頃に直面する社会危機の総称です。

具体的な数字として、1,100万人の労働者不足が言われています。
稼ぐ世代が現在の約6,000万人から2割減少するインパクトは、企業経営にとって決して小さくありません。

あわせて、大学の「2040年問題」は何かというと、急速な少子化に伴う「18歳人口の激減」により、大学の学生数が大幅に減少し、定員割れや経営破綻が相次ぐ大学淘汰の時代が到来する問題です。

文部科学省の推計では、2040年には18歳人口が現在の7割程度まで減少すると予測されています。

ここでは、大学の「数」の統合や変化に目を奪われがちですが、鵜飼教授が注目しているのは、本質である「教育の質」が激変している点です。

どのように変化しているのか。
ここが、企業の採用・育成を考えるうえで非常に重要な内容です。

 

起業家だけではない「アントレプレナーシップ」の真意

「アントレプレナーシップ教育」は、トライアングル・トラストも2006年、今から20年前に、経済産業省に自社開発教育プログラム「えんじぇるゲーム®」が採択され、教育事業に取り組むきっかけとなった教育です。

起業家マインドを持つ人材を育てる教育です。

2000年代は、「起業家をつくるのか」と、企業でこの教育、いわゆる主体的かつ自律的人材を育成する各種能力開発の教育に対して、「起業家」という言葉だけで嫌悪されていたように感じます。

20年経って、ようやく社会的にも、その重要性が認識され始めたと感じています。
とはいえ、まだ道半ばです。

 

VUCA時代に必要な「伴走者」

鵜飼教授の見解は、
「VUCAな時代に、ゼロからイチを生み出す起業家だけでなく、その伴走者、いわゆるファーストフォロワーとなる人材にも、この精神と行動力は不可欠である」
というものです。

現在、国が推進するスタートアップ企業とのコラボや共創、そして最近は社内ベンチャーも復活の兆しがあります。

しかし、会社内においてありがちなのは、そういった「0→1」人材にすべてを任せきりにしてしまう風潮です。

最近、「スタートアップ」の経営破綻を目にするようになりました。

かつて国が「創業」を推し進め、経済産業省や日本商工会議所も力を入れていた時期がありました。
しかし、創業よりも廃業が上回り、少し創業が下火になった時期もありました。

スタートアップ支援も、進む一方で、創業後の継続・成長という課題も見えてきています。

 

経済産業省の資料から見る創業の現状

その現状を、経済産業省の最新データから見てみましょう。

2026年4月に経済産業省が発表した、地域の持続的成長に向けた創業政策のあり方検討会「取りまとめ報告書」では、創業をめぐる現状と課題が整理されています。

まず、創業者の業種分布を見ると、地域密着型のビジネスが中心となっています。

【創業者の業種分布】

1位:宿泊業・飲食サービス業 15.4%
2位:卸売業・小売業 14.5%
3位:生活関連サービス業・娯楽業 14.1%

これらの事業は、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。
一方で、必ずしも高い成長可能性を有しているとはいえない、という指摘もされています。

また、創業支援においては、創業前・創業時の支援に加え、創業後の事業成長の支援も重要であるとされています。

つまり、「創業すること」だけでなく、創業後にどのように継続し、成長していくのか。
そこまでを見据えた支援が必要になっているということです。

 

日本の起業活動率はまだ高いとは言えない

起業について、世界との比較も見てみたいと思います。

【起業活動率】
※総合起業活動指数 TEA

エクアドル 約33%
タイ 約24%
米国 約15%
インド 約12%
中国 約7%
日本 6.1%

※平均は14.1%

日本の起業活動率は6.1%で、世界平均14.1%を大きく下回っています。
つまり、日本には挑戦する人材そのものが、まだ十分とは言えない状況です。

数字から見えてくるのは、「起業家マインドを持ち備えた人材」を育てることの重要性です。
今の日本にとって、非常に大切な課題です。

一方で、昨今Z世代をはじめとする若い世代の間で、創業意識、起業家マインドへの関心が高まってきているようにも感じます。

こちらは喜ばしいことだと思います。

 

これから企業に必要な人材とは

これからの企業に大切な人材は、そういった人材を見出し、サポートし、育てる
「コーディネーター」
「プロデューサー」
「ファシリテーター」
だと思います。

鵜飼教授がご指摘されているように、そのような人材には、さらに、起業家マインドと行動力が不可欠である、ということですね。

私自身も、企業に必要なのは「起業家」だけではなく、その挑戦を支え、組織全体を動かせる人材だと考えています。

鵜飼教授のお話を伺い、あらためてその重要性を実感しました。

企業がこれから育てるべき人材像について、多くの示唆が得られる講演になると思います。

 

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