2026.06.17 組織づくりとは
みなさん、こんにちは。安田です。
前回は、ここまでの総括として、組織経営全体について整理しました。
自己理解。
会社理解。
組織運営。
生産性向上。
経営方針と計画。
マーケティングと実行。
人材育成と組織強化。
仕組み化。
一つひとつは別のテーマに見えますが、実はすべてつながっています。
今回は、ここまでお伝えしてきた内容を、少し大きな視点から見直していきたいと思います。
テーマは、「安田イズムとドラッカーの統合」です。
まず、安田イズムとは何か。
ここまでお伝えしてきたことを一言で表すなら、私は、安田イズムとは「組織で成果を出し続けるための原理原則」だと考えています。
何か特別な方法論というよりも、組織を動かしていくうえで大切にしたい考え方です。
自分を理解する。
会社を理解する。
人を理解する。
目的を共有する。
基礎を整える。
戦略を実行する。
人を育てる。
仕組みにしていく。
これらを一つひとつ積み重ねていくことで、組織は少しずつ力を発揮できるようになります。
安田イズムは、難しい理論を並べるものではありません。
現場で実践しながら、組織をより良くしていくための考え方です。
ここで、ピーター・ドラッカーの考え方と重ねてみたいと思います。
ドラッカーは、現代マネジメントの基礎をつくった人物として知られています。
ドラッカーが語るマネジメントの役割には、大きく三つの視点があります。
一つ目は、組織の使命を果たすこと。
二つ目は、人を成長させること。
三つ目は、社会への責任を果たすこと。
この三つは、安田イズムでお伝えしてきたこととも、とても近いものがあります。
組織には、果たすべき使命があります。
その使命を実現するのは、人です。
そして、組織は社会の中で存在している以上、社会に対して価値を提供していくことが大切です。
つまり、経営とは「使命」「人」「社会」をつなげて考えることでもあります。
企業経営で大切なのは、「何のために存在しているのか」を見失わないことです。
会社は、ただ売上を上げるためだけに存在しているわけではありません。
もちろん、売上や利益はとても大切です。
利益がなければ、会社は続いていくことができません。
社員を守ることも、事業を成長させることも、次の投資をすることも難しくなります。
ただ、利益そのものを目的として見るだけではなく、どのような価値を提供した結果として利益が生まれているのかを考えることが大切です。
お客様にどのような価値を届けているのか。
社会にどのように役立っているのか。
社員がどのように成長しているのか。
会社として、どのような使命を果たしているのか。
ここを見つめることで、経営の軸が見えやすくなります。
経営を考えるうえで、目的と結果を整理することはとても大切です。
例えば、利益は企業にとって欠かせないものです。
しかし、利益は「目的そのもの」というよりも、価値提供の結果として生まれるものでもあります。
お客様に必要とされる。
社会に価値を届ける。
社員が力を発揮する。
組織として成果を出す。
その積み重ねの結果として、売上や利益につながっていきます。
だからこそ、管理職や経営者は、数字だけを見るのではなく、その数字の背景にある価値を見ていくことが大切です。
何が評価されているのか。
どこで役に立っているのか。
どのような信頼が生まれているのか。
その結果として、どのような成果につながっているのか。
目的と結果を整理することで、経営の見方はより深くなっていきます。
安田イズムで大切にしているものの一つが、バランスです。
正しさは大切です。
ただし、「自分だけが正しい」という考え方になると、組織は偏りやすくなります。
大切なのは、全体を見ながら、何が本当に組織にとって良いのかを考えることです。
理念だけに偏りすぎても、現場は動きにくくなります。
数字だけに偏りすぎても、人の気持ちや組織の状態が見えにくくなります。
トップの考えだけでも、現場の声だけでも、十分ではありません。
経営と現場。
理念と数字。
個人と組織。
短期と長期。
人と仕組み。
こうしたものを、どちらか一方に寄せすぎず、バランスよく見ていくことが大切です。
組織は、さまざまな要素が関わり合って動いています。
だからこそ、全体を見ながら整えていく視点が必要になります。
組織づくりで大切なのは、正しい方向で続けていくことです。
一度だけ研修を行う。
一度だけ方針を伝える。
一度だけ仕組みをつくる。
もちろん、それも大切な一歩です。
ただ、組織は一度で完成するものではありません。
伝え続ける。
確認し続ける。
改善し続ける。
育て続ける。
実行し続ける。
この継続が、組織を少しずつ変えていきます。
正しいことを、正しい方法で、継続する。
言葉にするとシンプルですが、実際にはこれが一番難しいところでもあります。
だからこそ、管理職や経営者には、焦らず、諦めず、少しずつ積み重ねていく姿勢が求められます。
ここまでの内容を踏まえると、管理職に求められる力は大きく三つあると思います。
一つ目は、洞察力です。
目の前で起きていることだけでなく、その背景を見る力です。
なぜこの問題が起きているのか。
なぜ部下はこのように反応しているのか。
なぜ現場が動きにくくなっているのか。
なぜお客様の反応が変わっているのか。
表面だけで判断せず、背景を見ようとすることが大切です。
二つ目は、意思決定力です。
状況を見て、何を優先するのかを決める力です。
全部を一度に進めることはできません。
だからこそ、今何を選び、何から始めるのかを決めることが大切になります。
三つ目は、実行力です。
考えたことを、現場で形にしていく力です。
方針を伝える。
役割を整える。
小さく試す。
振り返る。
改善する。
続ける。
この実行の積み重ねが、組織を変えていきます。
トライアングル・トラストが大切にしているのは、伴走型支援です。
ただ知識をお伝えするだけではありません。
研修を実施して終わりでもありません。
現場でどう活かすのか。
どのように行動へつなげるのか。
どのように定着させるのか。
どうすれば、その会社らしい形で続けていけるのか。
そこを一緒に考え、実践につなげていくことを大切にしています。
最終的に目指したいのは、クライアント企業が自分たちで考え、自分たちで動き、自分たちで改善していける状態です。
つまり、自律化の支援です。
外から何かを押しつけるのではなく、その会社の中にある力を引き出し、整理し、育てていく。
それが、伴走型支援の考え方です。
経営とは、単に数字を管理することだけではありません。
使命を果たすこと。
人を育てること。
社会に価値を届けること。
この三つをつなげていくことが、経営の大切な役割だと思います。
会社には使命があります。
その使命を実現するのは人です。
そして、その結果として社会に価値が届いていきます。
このつながりを整えていくことが、組織経営です。
安田イズムも、ドラッカーのマネジメントも、本質的にはここにつながっていると考えています。
最後に、安田イズムを一言で表すなら、
「正しさ × 継続 × 組織」
この言葉になると思います。
正しい方向を見失わないこと。
一度で終わらせず、継続していくこと。
個人だけでなく、組織として成果を出せる状態をつくること。
この三つが重なっていくことで、組織は少しずつ強くなっていきます。
正しい方向で、継続して、組織として進み続ける。
その先に、戦える組織が育っていく。
これが、安田イズムの本質だと考えています。
次回はいよいよ最終章です。
ここまでの連載全体を振り返りながら、組織づくりに向き合ううえで大切にしたいことを、最後にお伝えしたいと思います。
~組織づくりが企業を変える!組織の課題解決コンサルティング~
安田真浪
トライアングル・トラストは、組織における各種課題解決のお手伝いをしています。
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