[21] 新しいことを始める時に大切なこと

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2025.06.06 松尾朋虎 | ダイバーシティ・コミュニケーション

[21] 新しいことを始める時に大切なこと

みなさんこんにちは、安田です。

トライアングル・トラストの専門家　指導・育成コミュニケーション能力トレーナー松尾朋虎先生ブログ

第21回テーマは「新しいことを始める時に大切なこと」です。

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こんにちは、指導・育成コミュニケーション研修を担当しております、松尾朋虎です。

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この春から、地元FM島田の金曜夕方生放送番組でディレクターを務めることになりました。番組の構成から音響操作、データ管理まで幅広く担当し、高校時代から続けてきた演劇活動で培った音響オペレーターの経験が、ここでも大いに役立っています。

しかし、演劇とラジオ番組の現場は似て非なるもの。演劇は何度もリハーサルを重ねて本番を迎えますが、生放送のラジオは、打ち合わせをしても「本番＝一発勝負」。しかも、私が担当するのは3時間の生放送。失敗はそのままリスナーに届きます。責任は重大ですが、ライブならではの緊張感と臨場感を楽しんでいます。

どの現場でも「準備8割」が成功の鍵です。サテライトのオープンスタジオなので、お客様が直接スタジオの様子を見に来ることもあり、まさにライブ感満載。ディレクターとしてタイムキーパーの役割も担い、事故なく番組を届けるために、日々全力を尽くしています。

新しいことを始める時、特に仕事の引き継ぎでは、一度に多くの情報や新しい機材に触れることになり、誰しも混乱しがちです。私の研修でもお伝えしているのですが、そんな時は「一つずつ確実に抑える」ことが大切。例えば、まずは一つの機材操作、次にパソコンの立ち上げ、といった具合に、順を追って取り組むことで、混乱が和らぎます。

さらに、やるべきことを箇条書きにして一覧化し、順番を整理することは、引き継ぐ側にも大きな助けになります。口頭だけの引き継ぎは「言った・言わない」のトラブルを招きがち。だからこそ、書き出して共有することが重要です。実際に機材や道具に触れてもらい、十分なトレーニングを重ねることで、パニックや失敗を防ぐことができます。最初はできるだけそばにいて、手順や状況を確認し、うまくいかない点は丁寧に説明して修正する。こうした積み重ねが、スキル向上と安心感につながります。

人材育成の現場では、準備不足やフォローの甘さが原因で、せっかく育てた人材が離れてしまうことも珍しくありません。誰もが失敗を恐れますが、そのリスクを最小限に抑えるための「準備」と「仕組みづくり」が、組織の成長には不可欠です。これは防災やリスクマネジメントにも通じる考え方です。

今回の新しいチャレンジを通じて、私自身も「初心」を思い出すことができました。初めての現場で何が起こるかを予測するのは難しいもの。だからこそ、先を行く人がやるべきことを整理し、書面で残し、十分に体験させ、トレーニングすることで、初めて同じスタートラインに立てるのだと実感しています。

「初心忘るべからず」。自分が最初に感じた新鮮な気持ちを忘れず、時には新しいことに挑戦してその感覚を再確認することも大切です。

皆さまの現場でも、安心して人材を育て、組織をさらに成長させるための仕組みづくりを、ぜひ私たちと一緒に考えてみませんか？

今日も一日、前向きに頑張りましょう！

指導・育成コミュニケーション能力トレーナー / 演劇人

松尾朋虎

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