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2024.10.24 ガバナンス・コンプライアンスコンサルティング中堅企業五人衆内部統制課題解決髙井 清司

【ガバナンス・コンプライアンスとは⑭】「風通しの良い職場づくり」の研修プログラム

みなさんこんにちは、安田です。

トライアングル・トラストのスペシャル専門家チーム「五人衆」ブログ、

今回は、ガバナンスコンサルタント 髙井清司先生の第14回、

テーマは「『風通しの良い職場づくり」の研修プログラム」です。

 

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20241010_224番_職場づくり

 

ガバナンス・コンプライアンス担当講師の髙井です。今回は、先回の続きとして皆さんが参考になるような「“職場の風通しを改善”合宿研修の具体的なプログラム」を中心にお話しします。次のような流れで進めます。お付き合い願います。

 

1.先回のおさらい

2.「職場の風通し改善」の為の条件

3.合宿研修のプログラム内容

 

では、始めましょう。

 

1.先回のおさらい

 

・会社によって状況は異なるでしょうが、職場で意見を述べるのに自然に発言出来ず、勇気を振り絞って話をせねばならないような雰囲気では最悪ですよね。効率的でないし、建設的でもないし……よって、狙いは、「言わない、言えない、言わせない」といった今の会社の雰囲気をいかに改善するかです。

・その原因は、先回お話しした「タテの“報連相”が出来ていない」、「ヨコ、ナナメの“連携”が出来ていない」ことだと述べました。そして、管理者のオフサイト合宿を実施し、管理者が自ら“行動すべきこと”をすることによって、改善していく、そんな動きをしませんか?と申し上げました。

・大切なことは、合宿を通じて管理者の方が、「私が変われば、会社が変わる!」と信じ、行動する人が増えれば、会社は確実に良くなると思いますし、コミュニケーションも良くなり、生産性も向上し、会社の収益も良くなり、良いこと尽くめだと思っています。

 

 

2.「職場の風通し改善」の為の条件

 

・私は、合宿を成功させるカギは、2つあると思います。一つは、会社のトップが「この合宿は重要だ。管理者の皆さんに大変期待している」と参加する管理職に伝えることです。合宿の最初のあいさつに社長が出席し、そう熱意を持って話をされれば、参加者は、やる気倍増じゃないでしょうか。もう一つは、社外の信頼のおけるファシリテーターに依頼することだと思います。職場改善の経験豊富な講師であれば、参加メンバーの状況を見ながら進め方も変えるでしょうし、常に臨機応変にベストな進め方でうまく誘導してくれるでしょう。その二つは成功のカギであると思います。

 

 

3.合宿研修のプログラム内容

 

・私の今までやってきた合宿の内容は、

①オリエンテーション

②問題の吐き出し

③自分ごととしての気付き

④参加者一人ひとりの行動宣言

という流れでした。

 

それぞれの項目について以下、補足説明をします。

 

《オリエンテーション》

 

・①のオリエンテーションでは、この風通しの改善を狙った合宿の目的、コミュニケーション不全であることを認識することが第一歩。そしてタテの“報連相”がどうできていないか、その解決策のアイデアはあるのか、また、ヨコ・ナナメの“連携”がどうできていないか、その解決の参加者の意見はなにか。こういったことを合宿の事前宿題として考えてもらうとより効果があると思います。そして、先ほど述べましたトップからの期待値を言っていただくことは必ず効果があると思います。

・参加者は1グループMax6名程度にしてオリエンテーション後にコーヒーブレイクなどで十分話し合える雰囲気を作ることが大切です。

 

《問題の吐き出し》

 

・②の「問題の吐き出し」とは何か。それは、自分の部署で自分が関わる「報連相」「連携」の問題とその原因について、考えや思ったことを事前に書き出し、B紙に書くなどして、見えるようにした上で、合宿研修に参加してもらうことです。それをグループ毎の集団でフランクに議論を重ね、“真の原因”“解決策や対応策”を導き、グループとしての結論にしてもらう。これが、合宿研修の目玉です。メンバーが原因、解決策についてこれ以上議論してもこれ以上の内容にはならないというまでとことん本音で議論してもらいます。

私は、そのグループ討議をする前にメンバーが留意してほしいことを7項目、お願いしていました。それが以下の7項目です。ご活用いただければと思います。

 

1.発表者の発言を否定しない

2.共感、同意見だと思ったら頷く

3.発言は、最後まで聞き、かぶせない

4.参加者は対等=職位・役職は関係なし

5.なぜ?を5回繰り返し、互いの本音や意見の深層を引き出す

6.新たな気づきがあれば、すぐメモを取る

7.タイムキーパーを決めて進める

 

・それと、うまく議論を軌道に乗せたり、軌道修正したり、議論をより活発にしたりするファシリテーターを置くことです。この研修はオフサイトの研修で社内の会議ではないので、改善の為には、社外から要請することでしょうね。

 

≪自分ごととしての気付き≫

 

・私の記憶では、それぞれ参加者の結論は、徹底したメンバーとの議論を通じて導き出したもので、100%納得していました。だから、自信を持って周囲の上司や部下の方にも語れていました。こういった経験が職場をいい方向に導いてくれます。

・グループ毎の発表会でも改善に向けての気付きはさらに強くなり、改善の原動力になっていました。

 

《参加者一人ひとりの行動宣言》

 

・参加者一人ひとりが行動宣言する前に、私は、簡単なポンチ絵を参加者に書いてもらっていました。ポンチ絵は、今までの状況と目指している状況の2枚です。ポンチ絵には、原因、解決策も書いてもらっているので、力強いインパクトはあったと思っています。それを使いながら管理者一人ひとりの行動宣言をしてもらっていました。その発表は、ファシリテーターからだけでなく、他のグループから、より良くするための意見・アドバイスを言ってもらい、最後の最後まで内容のレベルアップを図ってもらいます。これで、合宿研修は終了です。グループ討議は、初日の午後いっぱい夕食までとしていましたが、夜中までの議論白熱といったグループもありましたね。まさに、“昭和”のようでした。懐かしいです。

・合宿終了後、職場に戻り、部内で“行動宣言”をしてもらっていました。宣言後、職場の雰囲気や上司、部下の関係や業務遂行の状況など、記録してもらい、3か月後にファシリテーターとマンツーマンで話す機会を設けることとし、それをもって全プログラム終了としていました。

・会社の業績アップの為に色々な基盤強化が必要で、ガバナンスにも通じるところです。そして、基盤強化の中でも「職場の風通しを良くすること」は一丁目一番地だと私は思っております。その為の合宿研修について私のやってきた経験をベースにお話ししてきました。参考になったでしょうか。何度も言って申し訳ないですが、大切なポイントはトップの参画と経験のある社外のファシリテーターでしょうね。是非、トライされることをお勧めします。今回もお読み頂きありがとうございました。

・次回以降は、ガバナンス・コンプライアンス講師として、支線から本線に戻って、「役員の義務責任」、「取締役会の見直し」や「内部統制」などを数回に渡り、お話ししたいと思います。ご期待ください。

 

 

ガバナンスコンサルタント / 語り合うコンサルタント

髙井 清司

 

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