YASUDA ISM
YASUDA ISM2024.07.18 イノベーションコンサルティング中堅企業五人衆技術開発課題解決
【ニューリーダーを育てる五人衆㉞】技術・開発とは⑦
みなさんこんにちは、安田です。
トライアングル・トラストのスペシャル専門家チーム「五人衆」ブログ、今回は、「技術・開発とは」第７回、
テーマは『イノベーション』です。
企画・開発コンサルタント 下俊久先生が担当です。
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こんにちは、企画・開発コンサルタントの下（しも）です。
本日もよろしくお願いいたします。
▶目標がイノベーションを起こす？？？
人類が史上初めて月面に降り立ったのは、1969年7月20日、テレビで何度もそのニュースを見た記憶があります。
そのアポロ計画は、1961年アメリカのケネディ大統領が今後10年以内に人間を月に着陸させ、
安全に帰還させると演説をした時から始まりました。
当時、技術的に目途があったわけではなく、むしろ困難な目標だったと言われています。
そしてアメリカはその目標を達成しました。
国内に目をむけると、
トヨタ自動車のプリウスは1994年にプロジェクトをスタートさせ、燃費を2倍、ハイブリッドシステムを採用と、
高い目標を掲げ、1997年10月に記者発表、12月から販売という偉業を成し遂げました。※
https://gazoo.com/feature/gazoo-museum/car-history/15/12/11/
いずれもイノベーションを起こした実例で、実現に至る目標の力はとても大きなものだと、実感できます。
アポロ計画が人ではなく、観測船を月に到達させようとか、プリウスが燃費を2倍ではなく、30％良くしよう
という目標であったならば、また世界は違ったものになっていたと思います。
▶目標はQ,C,Dオールマイティ
考えてみてください。
Ｑ（quality） ：性能を2倍にしましょう
Ｃ（cost） ：製造コストを半分にしましょう
Ｄ（delivery）：開発期間を3分の1にしましょう
と問いかけたとき、
はじめて、こんな方法ができたら、実現できるかもという発想が産まれますよね。
もちろん、そんなことできるわけないと言って、あきらめることもあるでしょうが、
人の発想は、無限大。いろいろな人のアイデアを引き出す起爆剤になると思います。
そして、高い目標によって、引き起こされるイノベーションは、Ｑでも、Ｃでも、Ｄでも、どの分野でも
実現可能性があるということがポイントではないでしょうか。
▶イノベーションを実現するために
アポロ計画もプリウスのプロジェクトも、
高い目標が設定されて、示されたからイノベーションが実現したのでしょうか。
実際には長い期間、多くの困難に出会って、乗り越えていく、そういうプロセスを経て、
初めてイノベーションは実現すると思います。
その時、リーダーが途中でこの目標値は無理だから変えようとか、とにかく偉い人が言うように
この目標で進むのですとか言い出したら、そのプロジェクトはおかしなことになってしまうのは
容易に想像できますよね。
取り巻く環境、これまでの経緯、今後の見通し、その人たちのおかれた立場、仕事の意義など、
様々なことが勘案されて、そこを切り開くのは、
この目標に挑戦するのだと、いや挑戦しなければならないというところまで、リーダーの考えが
まとまった結果が、示された目標ではないでしょうか。
そこには、壁を乗り越えることで、自分達の仕事がどれほどインパクトを与え、世の中に貢献
するのかというところが描かれているのだと思います。
企業の研究開発において、リーダーがイノベーションを求めるならば、従来の適合開発や、
改良で求められていた従来目標の〇倍にするなど、新たな発想なくては取り掛かれない
チャレンジを提案することが、大切です。
責任を持ったリーダーが、自ら腹落ちした挑戦的な目標を提示することが、
イノベーションの第一歩だと思います。
目標には、それだけの力があるのです。
企画・開発コンサルタント / あかりを灯す案内人
下 俊久
▶下 俊久 先生 プロフィール
https://triangle-trust.jp/aboutus/lecturer/#shimo
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トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント
安田真浪
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※安田がプロデュースする取組み、考察ページです。ご参考までにお読みください。
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