2024.07.12 コンサルティング中堅企業五人衆課題解決高橋 康友
みなさんこんにちは、安田です。
トライアングル・トラストのスペシャル専門家チーム「五人衆」ブログを、3月2日から公開しています。
今回は、「制度設計」担当の中小企業診断士 高橋康友先生の第6回。
テーマは、「グループ経営による中小企業から中堅企業への成長」です。
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中小企業から中堅企業へ成長していくプロセスにおいて、ひとつの会社で規模を拡大していくのではなく、
企業グループ経営によって成長していく形態をとる場合も多いです。
具体的な方法として、持株会社を活用した「ホールディング経営」があります。
▶ ホールディング経営とは
ホールディング経営とは、持株会社を活用した経営のことです。
持株会社のもと、複数の事業会社を経営する組織形態です。
持株会社がグループ全体の方向性を定め、かつ内部統制をする役割を果たします。
そして、各事業会社が独立して単一の事業を経営することで、スピーディーな意思決定に基づく経営を行う
ことが可能となります。
ホールディング経営は、「所有と経営の分離」をスムーズに実現する方法といえます。
一般的に、ホールディング経営のメリットには以下のようなものがあります。
・事業会社はそれぞれの事業戦略に基づき、スピーディーな意思決定ができる
・経営者を育てやすい環境ができ、社員からも経営者を抜擢しやすくなる
・事業承継の対策にもなる
持株会社のもとでグループ経営することで、一つの事業会社では保有していない経営資源をグループ会社間で
活用することにより、相乗効果を発揮することができます。
▶ アライアンスとM&A
一般的に、自社で保有していない経営資源を活用する方法として、アライアンス(企業連携)とM&Aがあります。
アライアンスは、経営権はそのままで、複数企業で協力することです。業務提携や資本提携などがあります。
☞メリットとして、
・各企業の独立性を維持できる
・失敗した時のリスクが低い
などがあります。
☞一方のデメリット(留意点)として、
・技術ノウハウの流出するリスクが高い
・相乗効果の発揮が想定より低くなるリスクがある
などがあります。
そして、M&Aは、経営権の移転を伴う企業・事業の合併・買収のことです。
株式譲渡や事業譲渡があります。
☞メリットとして、
・技術ノウハウの流出するリスクが低い
・買い手企業が主導権を掌握できる
などがあります。
☞一方のデメリット(留意点)として、
・手続きに手間がかかる
・多額の費用がかかる
などがあります。
現在、M&Aをサポートする企業が増えるとともに、オンラインでやり取りできるプラットフォームも進化しており、
デメリットが小さくなってきているといえます。
アライアンスとM&Aの特徴は異なるので、状況に応じて使い分けることが有効です。
▶ グループ経営による成長
グループ経営においては、M&A、分社化、新設などの手法によって事業会社をグループ会社として加えることになります。
中堅企業のグループ経営では、国内企業だけでなく、海外企業も加わった企業グループを形成していることが多いです。
グローバル経営を進めていくためには、海外拠点を確保することが必要となりますので、
グループ経営に海外企業を加える、あるいは新設する形態となります。
中小企業も中堅企業も成長していくためには差別化戦略が重要です。
そして中小企業から中堅企業へ成長してくためには、その「差別化」に「多角化」と「国際化」を加えていくことが鍵となります。
そのための組織形態としてグループ経営は有効です。
ただし、組織の形をつくっても、その組織が機能していなければ意味がありません。
グループ企業の協力体制を構築し、グループ全体で人材を育成して、適材適所で人材が活躍できる仕組みづくりが必要です。
長期的なビジョンを持ち、一歩一歩進めていく取り組みが求められます。
具体的には、グループ経営の軸を定める(目的・方針を決める)ことや、会社の基盤整備(計画と準備)することです。
それをサポートするのがトライアングル・トラストの「整えるコンサルティング」の役割です。
中小企業診断士
高橋 康友
▶高橋 康友 先生 プロフィール
https://triangle-trust.jp/aboutus/lecturer/#takahashi
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トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント
安田真浪
▶YASUDA ISM(安田イズム)
※安田がプロデュースする取組み、考察ページです。ご参考までにお読みください。
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