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2022.01.30 キャリア意識形成コンサルティング課題解決

【高齢者雇用とは②】エイジフレンドリーな職場づくり

みなさん、こんにちは。トライアングル・トラスト安田でございます。

今回は、「エイジフレンドリー」をご紹介したいと思います。

厚生労働省が2020年に「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」を策定しました。

これは、先の【0047】定年75歳に突入! で書きましたが、

★「2025年問題」 団塊世代800万人が75歳以上(後期高齢者)になり、「超高齢化社会」に突入する。

への対応として、元気な高齢者には働いてもらいたい。

ところが、労働災害による死傷者数で60歳以上が2018年には26%と増加傾向となっています。

ここに歯止めを掛けるために、「エイジフレンドリーガイドライン」が策定されました。

 

そして、2020年より「高齢者の特性に配慮した安全衛生対策を行う企業への支援として、

「エイジフレンドリー補助金」が新規に設けられました。

高齢労働者(60歳以上)を1名以上雇用している企業が対象です。

2022年度予算にも計上されています。

 

※参考までに、「令和3年度エイジフレンドリー補助金」参考資料はこちらです。

https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000791930.pdf

 

それでは、「エイジフレンドリー」について、簡単にまとめたものをご紹介します。

 

Ⅰ「エイジフレンドリー」とは?

「高齢者の特性を考慮した」という意味の言葉です。

WHO(世界保健機構)や欧米の労働安全衛生機関で使われていました。

令和2年、厚生労働省が全国安全週間のスローガンを発表し、高齢者が安全かつ安心して働ける

ようなリスクアセスメントの実施を呼びかけました。

 

【背景】

健康寿命が世界一の長寿社会となり、今後さらに健康寿命の延伸も期待される。

このような中、政府は「人生100年時代構想」として、意欲ある高齢者の働く場を準備すること

を基本構想に掲げました。具体的には、継続雇用年齢引き上げに向けた環境整備や高齢者雇用促進

策などです。ところが、そのような中で、労働災害による死亡事故が60歳以上の高齢者割合が年々

増加している。

そこで、厚生労働省は令和2年3月に「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」

(通称「エイジフレンドリーガイドライン」)を策定した。

 

Ⅱ「エイジフレンドリーガイドライン」

1.安全衛生管理体制の確立

2.職場環境の改善

3.高齢労働者の健康や体力の状況の把握

4.高齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応

5.安全衛生教育

https://www.mhlw.go.jp/content/000691521.pdf

 

【具体的には】

1.安全衛生管理体制の確立

・経営トップが方針を表明し、担当者や組織を指定

・高年齢労働者の身体機能低下等による労働災害発生リスクについて、災害事例やヒヤリハット事例を洗い出し、対策の優先順位を検討

・職場改善ツール「エイジアクション100」チェックリストの活用

 

2.職場環境の改善

(1)身体機能の低下を補う設備・装置の導入

・通路を含め作業場所の照度を確保

・熱中症対策としてのウェアラブルデバイスなどのIOT機器 など

(2)高年齢労働者の特性を考慮した作業管理

 

3.高齢労働者の健康や体力の状況の把握

(1)健康状況の把握

(2)体力の状況の把握

(3)健康や体力の状況に関する情報の取り扱い

 

4.高齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応

(1)個々の高年齢労働者の健康や体力の状況を踏まえた措置

(2)高年齢労働者の状況に応じた業務の提供

(3)心身両面にわたる健康保持増進措置

 

5.安全衛生教育

(1)高齢労働者に対する教育

(2)管理監督者に対する教育

 

Ⅲ「エイジフレンドリー」に取り組むための5つのポイント

1.職場環境の改善を行う

・転倒防止などの改善策や照明調整など

2.教育訓練を行う

3.高齢者労働者を理解する

4.安全衛生管理体制を確立する

・リスクアセスメントの実施

5.自身の自己管理意識を高める

 

【具体的には】

1.職場環境の改善を行う

・転倒防止などの改善策や照明調整など

2.教育訓練を行う

3.高齢者労働者を理解する

4.安全衛生管理体制を確立する

・リスクアセスメントの実施

5.自身の自己管理意識を高める

 

Ⅳ 厚生労働省予算

令和2年度 令和3年度 令和4年度(概算要求)
名称 高齢者の特性に配慮した安全衛生対策を行う企業への支援【新規】 高齢者の特性に配慮した安全衛生対策を行う企業への支援 高齢者の特性に配慮した安全衛生対策を行う企業への支援
概算要求 3億3,000万円 6億8,000万円 7億4,000万円
予算額 2億5,121万1千円 6億2,307万3千円
補助金額 1億5千万円 4億5千万円
補助金額・補助率 最大100万円(消費税含)

補助率:1 / 2

最大100万円(消費税含)

補助率:1 / 2

 

これから、この様な補助金や助成金が増えていくと予想されます。

まずは、「安全衛生」についての正しい知識を理解するところからをおすすめします。

 

 

トータルプロデューサー

安田真浪

 

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