2026.03.19 課題解決コンサルティングとは
こんにちは、安田です。
前回は、中堅企業の現状と、日本経済における役割や期待について整理しました。
今回は、その中堅企業の「現場」で実際に起きていることに目を向けてみたいと思います。
社員の大半が新卒入社者で構成されている中堅企業では、幹部や管理職であっても、世の中の動きに触れる機会が少なく、社会全体の流れへの感度が高くないケースが少なくありません。
中小企業では、異業種交流会などに参加して人脈づくりを進める方も多く見られます。
しかし中堅企業では、そこまで積極的に社外の人脈を広げる必要性を感じていないことも少なくありません。
そのため、他業界の人と交わったり、交流したりする機会が少ないのが実情です。
もちろん、役職者になれば業界団体の会合などに出向く機会はありますので、自業界についてはよく理解しています。
ただ、その関心や情報収集が自業界の中にとどまり、自業界以外にまで目が向いていないケースは少ないとはいえません。
特に独立系以外の企業では、その傾向がより顕著に見られます。
つまり、世の中の動向や産業界全体の流れを、十分に把握できていないということです。
前回お伝えした通り、中堅企業には「成長エンジン」としての大きな期待が寄せられています。
しかしその一方で、現場ではこうした“外部視点の弱さ”が見られることも事実です。
このギャップをどう埋めていくかが、これからの大きなテーマになります。
このような状況では、まず「世間を知る」ことから始める必要があります。
これまで考えたこともなかった分野について知識を得るわけですから、すぐに理解することは難しいものです。
なかなか実感も湧かないでしょう。
だからこそ、ここは丁寧に時間をかけながら、少しずつ理解を深めていくことが重要です。
幹部研修や管理職研修では、「自社分析」を実施します。
たとえばSWOT分析であれば、まず「外部環境」の「機会」と「脅威」から整理していきます。
すると、ここで戸惑いが生じます。
「外部」とは、どこまでを指すのか。
「外部」とは、どのような領域を含むのか。
このあたりの認識が曖昧なままだと、分析がなかなか進みません。
こうした認識のズレをなくしていくためには、やはり、さまざまなことを見て、聞いて、知ることを繰り返していく必要があります。
そうした経験を重ねることで、自社にとっての「外部環境」とは何か、どこに視点を置くべきかが、少しずつ理解できるようになります。
いずれにしろ、こうした作業に実際に触れ、体験することが何より大切です。
まずは「0」を「1」にすることです。
この「0→1」が、理解の入口を開くことにつながります。
入口が開かなければ、その先には進めません。
繰り返し取り組みながら、少しずつ慣れていくことが大切なのです。
意味がよくわからないうちは、ただこなすだけの「作業」になってしまいます。
けれども、意味がわかってくると、それは「探求」や「分析」に変わっていきます。
この点を、ぜひ大切にしていただきたいと思います。
本連載では、管理職育成を「個人の資質」ではなく、「組織の前提条件」から捉え直しています。
~組織づくりが企業を変える!組織の課題解決コンサルティング~
安田真浪
トライアングル・トラストは、組織における各種課題解決のお手伝いをしています。
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