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2025.09.19 高橋 康友 | 中堅企業をめざす支援

[27] コンセプチュアルスキルを磨く(2)

みなさんこんにちは、安田です。

トライアングル・トラストのスペシャル専門家チーム「五人衆」中小企業診断士 高橋康友先生ブロ

第26回テーマは「コンセプチュアルスキルを磨く(2)」です。

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前回に引き続き、コンセプチュアルスキルについてお伝えします。

コンセプチュアルスキルとは、物事の本質を理解するためのスキルであり、リーダー・管理者に求められる重要なスキルといえるものです。

 

前回お伝えしたように、「カッツモデル」では、役職の階層に応じて求められる能力を

①テクニカルスキル(業務遂行能力)

②ヒューマンスキル(対人関係能力)

③コンセプチュアルスキル(概念化能力)

という3つの枠組みに分類しています。

そして、階層が上がるほどコンセプチュアルスキルの必要性が増していくという考え方です。

 

今回は、そのコンセプチュアルスキルについてもう少し掘り下げてお伝えします。

 

● コンセプチュアルスキルとは何か

「コンセプチュアルスキル」とは、単純ではない物事を概念として抽象的に捉えて考えるスキル、言い換えると物事の本質を理解するスキルです。

ある事実から「何が言えるのか」「要は何なのか?」と特徴を捉えることは、具体的な事実を抽象化して考えています。

これはコンセプチュアルスキルを発揮していることになります。

 

例えば、ある問題が発生して、それを解決したとします。

抽象化して考えるスキルがあれば、後日類似した問題が発生したときに「あの時の問題に似ているな」と考えることができ、前回の解決策を応用することができます。

しかし、抽象化して考えて特徴を捉え、そこから別の場面に応用できるように具体化できるスキルがないと、また一から問題解決策を考えることになってしまいます。

 

部下を持つ管理職の方は、部下の仕事において発生した問題解決をサポートすることにも対応が求められるときがあります。

担当者よりも抽象化して考えること、そして具体化して考えることが求められる場面が多くなります。

そして、最上位層の経営層は、見る範囲が広がり、かつ難易度も上がりますので、さらにコンセプチュアルスキルを発揮する場面が多くなるわけです。

 

では、どうやってスキルアップするのか、それをつかむために具体的に考えていきます。

 

コンセプチュアルスキルを構成するスキルとして、いくつかに分解して考えることができます。

ここでは以下の12個のスキルを挙げます。

 

①ロジカルシンキング (論理的思考)

②クリティカルシンキング(批判的思考)

③ラテラルシンキング(水平思考)

④俯瞰力

⑤多面的視野

⑥洞察力

⑦知的好奇心

⑧探究心

⑨受容性

⑩柔軟性

⑪先見性

⑫チャレンジ精神

 

12個のうち、いくつかをご説明いたします。

ロジカルシンキング (論理的思考)

ある事象について矛盾がないように順序立てて考えることや、体系的に整理して考えるスキルです。

仕事に必要なスキルとしてよく取り上げられているスキルです。

そのロジカルシンキングの重要なものに「構造化」があります。

例えば、問題解決を図りたいときに問題を構造化して捉えることで、問題抽出の抜け漏れをなくしたり、問題の発生個所を特定したり、問題を引き起こしている根本原因を突きとめたりすることが容易になります。

 

クリティカルシンキング(批判的思考)

批判的な思考や視点を通じて、既成概念に縛られず客観的に物事を捉えられるスキルです。

 

ラテラルシンキング(水平思考)

常識や過去にとらわれずに自由な考えができ、アイデアを生み出すスキルです。

 

クリティカルシンキングとラテラルシンキングには類似した点があります。

どちらも前提条件を変えて思考する場面で活用できます。

例えば、新しい目覚まし時計を考えるときに、

クリティカルシンキングでは、逆転の発想で「音を鳴らして起こす時計」でなく「音を鳴らさないで起こす時計」と考えることができます。

そこから「振動(バイブレーション機能)で起こす時計」と発想できます。

 

一方のラテラルシンキングでは、前提条件を全く別のものに置き換えて発想します。

例えば「音を出す」ではなくで「香りを出す」ことで起こすと発想できます。

実際に「香り」で目を覚ますことができる時計を開発できる自信はないですが、発想の例として挙げてみました。

 

コンセプチュアルスキルを磨き、物事の本質を理解する力を高めていくことがリーダーには必要です。

 

 

 

中小企業診断士

高橋 康友

 

▶高橋 康友 先生 プロフィール

https://triangle-trust.jp/aboutus/lecturer/#takahashi

 

 

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トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント

安田真浪

 

 

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