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2025.07.18 高橋 康友 | 中堅企業をめざす支援

[26] コンセプチュアルスキルを磨く(1)

みなさんこんにちは、安田です。

トライアングル・トラストのスペシャル専門家チーム「五人衆」中小企業診断士 高橋康友先生ブロ

第25回テーマは「コンセプチュアルスキルを磨く(1)」です。

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●リーダー・管理者に求められるスキル

部下を持つ管理者としてリーダーシップを発揮するためには、下記のようなことが求められます。

 ・自発的に考えることができ、指示待ちでなく提案できる

 ・問題が起きたときに複数の選択肢を用意し、適切な判断をスピーディーにできる

 ・会社の将来ビジョンを描き、人と組織を動かすことができる

それらのことができる人材になるためには、「コンセプチュアルスキル」と呼ばれる、物事の本質を理解するためのスキルを習得することが有効です。

今回は、その「コンセプチュアルスキル」を取り上げます。

 

 

●カッツモデル

カッツモデルというものがあります。

カッツモデルとは、組織内の各階層に求められるスキルの割合を示したフレームワークのことです。

1955年にマサチューセッツ工科大学(MIT)のロバート・カッツ氏によって提唱され、半世紀以上にわたり人材育成や組織開発の指針として活用されているものです。

 

 

●リーダーに求められる3つの能力

「カッツモデル」では、役職に応じて求められる能力を

①テクニカルスキル(業務遂行能力)

②ヒューマンスキル(対人関係能力)

③コンセプチュアルスキル(概念化能力)

という3つの枠組みに分類しています。

それぞれを簡単に説明いたします。

 

①テクニカルスキル(専門的能力)

テクニカルスキルとは、特定の専門分野で必要な知識、技術、技能などの実務的なスキルのことです。

例えば、営業、設計・開発、製造、品質保証、情報、人事・総務・経理など企業に必要な各機能で専門的な能力が必要です。

テクニカルスキルは、人口知能(AI)が普及していくこれからの時代においては、AIへ容易に置き換えることができない、現場経験に基づく専門的技能がますます重要になっていくと考えられます。

 

②ヒューマンスキル(対人的能力)

ヒューマンスキルとは、職場で良好な人間関係を築き、効果的・効率的に働くために必要なスキルのことです。

例えば、コミュニケーション、協調性、コーチング、プレゼンテーションなどの人間関係構築に必要不可欠な能力を挙げることができます。

そこにおいては、相手のレベルや状況に合わせて伝えることができる「言語化能力」も重要です。

 

③コンセプチュアルスキル(概念化能力)

コンセプチュアルスキルとは、知識や情報など複雑な事象を概念化し、抽象的な考えや物事の本質を理解するためのスキルのことです。

例えば、ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、多面的視野、俯瞰力などスキルが要求されます。

これらの具体的な内容については、次回お伝えいたします。

 

 

●3つの階層で考える

「カッツモデル」を構成する3つの階層があります。

それらは、

①トップマネジメント

②ミドルマネジメント

③ロワーマネジメント

の3つの階層です。

 

①トップマネジメント(経営層)

最高経営責任者(CEO)、最高執行責任者(COO)、会長、社長、副社長など、いわゆる経営者がこの階層に属します。

トップマネジメントは、経営方針や経営戦略の意思決定に関わる立場であり、企業全体の業績に対して責任を持ちます。

 

②ミドルマネジメント(管理職)

部長、課長、工場長、支店長、エリアマネージャーといった管理職がこの階層に属します。

CEOや社長などトップマネジメントが決定した経営方針や経営戦略を理解し、下の階層に伝え、統括する組織が求められる成果を上げるようにマネジメントする立場です。

 

③ロワーマネジメント(監督職)

係長、主任、チーフ、プロジェクトリーダーなど、業務の現場で監督を行うのがこの階層です。

ミドルマネジメントからの指示を受け、実行責任を持って行動し、監督するグループが求められる成果を上げるようにマネジメントする立場です。

 

経営層や管理・監督職になれば、テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの3つの能力を身に付けておく必要がありますが、役職によって求められるバランスは異なります。

職位が上がるにつれて、専門知識・技術や業務遂行力といったテクニカルスキルから、人間関係やチームをつくる力といったヒューマンスキル、状況を整理して本質を把握する力や解決策をつくる力といったコンセプチュアルスキルの占める割合が高くなります。

 

 

中小企業診断士

高橋 康友

 

▶高橋 康友 先生 プロフィール

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~組織づくりが企業を変える!~

トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント

安田真浪

 

 

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