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2024.09.05 コンサルティング中堅企業五人衆技術開発課題解決

【ニューリーダーを育てる五人衆㊻】技術・開発とは⑩

みなさんこんにちは、安田です。

トライアングル・トラストのスペシャル専門家チーム「五人衆」ブログ、

今回は、「技術・開発とは」第10回、テーマは「セレンディピティとシンクロニシティ」です。

企画・開発コンサルタント 下俊久先生が担当です。

 

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こんにちは、企画・開発コンサルタントの下(しも)です。

本日もよろしくお願いいたします。

 

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▶セレンディピティとシンクロニシティ

皆さんは、「セレンディピティ」と「シンクロニシティ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

通常「セレンディピティ」は、偶然の幸運を手にする能力という意味で使われています。

私が「セレンディピティ」という言葉を初めて耳にしたのは、20年ほど前、

ある世界的な製薬会社の研究部長の方からお聞きしました。

製薬業界では、新薬を開発するための研究は、薬効のある新物質を見つけるという、理詰めではできない領域の成果が

求められているのでしょう。

ニュートンの万有引力の発見や、アルキメデスの浮力の発見などもセレンディピティの例としてあげられると思います。

 

一方、「シンクロニシティ」は、心理学者のユングが提唱した概念で意味のある偶然をあらわし、

例えば、最近会ってないけどあの人どうしているかなと思ったら、電話がかかってきたとか、仲良くなった人と話をして

いくと、同じ学校出身だったなど、これまでの人生でも何回かそのような偶然に遭遇した方は多いと思います。

 

▶研究開発との関連性

ネットで検索してみると、「セレンディピティ」と研究開発に関する論文は多数出ていました。

また最近の例では内閣府でのImPACT(内閣府革新的研究開発推進プログラム)で

5年間の「セレンディピティの計画的創出による新価値創造」というプロジェクトも行われていました。

https://www.jst.go.jp/impact/serendipity/concept.html

 

では、研究開発における「セレンディピティ」や「シンクロニシティ」はどういう位置づけなのか。

自分の経験を振り返ってみると、うまくいったプロジェクトや、技術課題が解決できた時のプロセスには、何らかの偶然

の幸運や意味のある偶然の一致というのは、確かにあるなというのが正直な感想です。

例えば、

ある機能性材料を開発している時に、それまで使ってもいなかった数値解析をたまたま提案され、活用してみたらうまく

いったとか、ある成形品の試作メーカを探していたら、別のプロジェクトで塗装の試作をお願いしていた〇井工業さん、

と同じ名前の〇井製作所さんが見つかって、試作がうまくいったといった例がありました。

ですから、研究開発の成功に「セレンディピティ」や「シンクロニシティ」は関係するかと言われれば大いに関係すると

思います。

 

▶情報入手のからくり

人の脳の機能は、膨大なインプット(目からの情報や耳からの情報など)を大量に情報処理しきれないため、フィルター

がかかるそうです。そのフィルターを活用すると、たとえばカラーバス効果と言われる、意識した情報だけが入ってくる

ということが起こるそうです。

他にもパーティ会場で自分が意識した人の声が聞こえて会話ができたりすると思いますが、これは聴覚におけるカクテル

パーティ効果と言うそうです。

つまり、

何らかの意識をすることで脳はインプットを選りすぐって自分のところに情報を与えてくれるということのようです。

 

▶成果を手にするには

何かの問題を頭に置いておいて、日常を過ごしているとそれに関わる情報が選りすぐって入ってくる、その中には、

偶然の幸運につながる情報や、意味のある偶然につながる情報もあるでしょう、そして、自分のひらめきもあるかも

しれません。

ここからが一番大事だと思うのですが、

その情報に気が付いたときに、これってもしかしてと思い、実際のアクションにつなげるかどうか。

たとえば、自分の例だと、数値解析を使って実際にデータの解析をしてみる。

〇井製作所の名前を聞いて、試作の打診のために連絡を取ってみる。

せっかく脳が役に立つかもしれない情報を選りすぐってくれたのですから、このアクションを実際に行うかどうかが

ポイントではないかなと考えています。

 

そして、セレンディピティやシンクロニシティは、アンテナ立ててもらった情報からアクションを起こしたときに、

出会うことができる贈り物だと思っています。

 

 

企画・開発コンサルタント / あかりを灯す案内人

下 俊久

 

 

▶下 俊久 先生 プロフィール

https://triangle-trust.jp/aboutus/lecturer/#shimo

 

 

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トータルプロデューサー / 課題解決コンサルタント

安田真浪

 

 

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