YASUDA ISM

安田の考えをご紹介します

ホーム > 安田イズム詳細 > [8]有益なインターンシップとは③ 『インターンシップ変更の背景をもう一度おさらい』

2025.12.31 採用支援

[8]有益なインターンシップとは③ 『インターンシップ変更の背景をもう一度おさらい』

こんにちは、安田です。

 

2020年に新型コロナウイルスが発生し、大学生の価値観は大きく変わりました。

価値観が変われば、当然行動も変わります。
その結果、企業の採用活動も大きく変化しました。

 

本来、教育の一環であったはずの「インターンシップ」は、いつしか企業の会社説明会のような位置づけになっていきました。

「1dayインターンシップ」という、手軽で効率的に企業を知る手段が浸透していったのです。

 

文部科学省、厚生労働省、そして経済産業省は、なぜ「三省合意」を行ったのか。

その背景を理解することが、「本来のインターンシップのあり方」を理解することにつながります。

 

ここでは、

・そもそも「インターンシップ」とは何なのか

・横行する新しいインターンシップのスタイルに対して、なぜ危機感を持たれたのか

この2点について、整理していきたいと思います。

 

 

■前提として、トライアングル・トラストは創業以来20年以上キャリア支援に携わってきました

 

トライアングル・トラストは2026年、経済産業省が募集していた「アントレプレナーシップ教育プログラム」に採択され、大学・高校のキャリア教育に携わることとなりました。

 

その際、「キャリア教育学会」が開催され、私どもも学びのために参加しました。

そこで改めて、「キャリア教育」の目的や「職業体験の意義」について理解を深めることになりました。

 

ますは「キャリア教育」とは、子ども・若者が職業観・勤労観を育むことを目的とした教育です。

その考え方の基盤となったのが、国立教育政策研究所が2002年に発表した「職業観・勤労観を育む学習プログラムの枠組み開発」、いわゆる「4能力8要素の枠組み」でした。

 

「4能力8要素の枠組み」

  • 人間関係形成能力

・自他の理解能力

・コミュニケーション能力

  • 情報活用能力

・情報収集・探索能力

・職業理解能力

  • 将来設計能力

・役割把握・認識能力

・計画実行能力

  • 意思決定能力

・選択能力

・課題解決能力

 

この「4能力8要素」は、段階を踏みながら育成していくものとされ、「小・中・高・大」の連携が重要だと考えられてきました。

それぞれの発達段階に応じた育成プログラムが開発されていきました。

 

具体的には、中学校は「職業体験」、そして高校・大学は「インターンシップ」が、その機会として導入されました。

特に大学においては、将来の就職も見据え、5日間以上を原則としたインターンシップが推奨され、数カ月に及ぶ長期型や有償型プログラムも存在していました。

 

トライアングル・トラストは2009年、経済産業省「中小企業高度人材確保のための長期企業内実務研修制度事業」に採択され、約1カ月のインターンシップを実施。大学・企業・商工会議所と連携し、プログラムの実証も行いました。

 

当時、大学の就職課(現在のキャリアセンター)の責任者は大学教授が務め、インターンシップはあくまでもキャリア教育の一環、つまり「現場実践教育」を目的としたものでした。

 

そのため、「インターンシップ=採用活動」となることはタブーとされ、そのような取り組みを行なう企業は排除されることさえありました。

 

ところが、状況が大きく変わったきっかけが「リーマンショック」です。

 

リーマンショックによって企業の経営が厳しくなると、当然ながら採用は抑制されます。

その結果、大学は就職率の低下に直面し、外部から「就職のプロ」を招くなど、就職率向上に注力せざるを得なくなりました。

 

トライアングル・トラストは、2009年愛知県教育委員会事業「若年者即戦力人材育成就職支援事業(高校生の就職塾)」、さらに2010~2011年には、厚生労働省の緊急雇用事業である「地域人材育成事業」「重点分野人材育成事業」を受託実践し、現状に触れてきました。

 

こうした流れの中で、キャリア教育としての「インターンシップ」は次第に姿を変え、企業側の都合や思惑を重視したスタイルへと移行していきました。

 

就職率が一定水準で安定してきた今、「もう一度、本来の目的に立ち帰ろう」という意図が、今回の「三省合意」にあるのではないかと考えられます。

 

ただし、ここまで変わってしまった「インターンシップ」を、完全に元の姿に戻すことは、決して簡単ではないでしょう。

 

 

次回は、「三省合意」によって、結果「インターンシップ」はどうなったのか? について整理していきます。

 

 

 

 

~組織づくりが企業を変える!組織の課題解決コンサルティング~

安田真浪

 

トライアングル・トラストは、組織における各種課題解決のお手伝いをしています。

オーダーメイドプログラムで、担当者様と一緒に取り組んでいます。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

▶2028卒向けインターンシップ構築セミナー

https://triangle-trust.jp/2025/12/15/2028-internship-build-seminar/

▶ 課題解決コンサルティングTRIANGLE TRUST

https://triangle-trust.jp/

▶レゴ®シリアスプレイ®特設サイト

https://lsp.triangle-trust.jp/

 

Copyright (c) 2020 TRIANGLE TRUST.
All Right Reserved.