2022.05.05 イノベーションダイバーシティチームビルディング課題解決起業家教育
みなさん、こんにちは。トライアングル・トラスト安田でございます。
2006年、今から16年程前に経済産業省で「起業家教育プログラム」として採択されたのが
「えんじぇるゲーム®」です。
「起業家教育」とは、起業家精神を養う教育、アントレプレナーシップ教育とも呼ばれます。
「起業家」の文字の印象が、どうしても会社を辞めて起業する人間を育成する、といった
印象になってしまいますので、
弊社ではカタカナの「アントレプレナーシップ教育」に統一することにしました。
アントレプレナーシップ教育は、
起業家の様なマインドを持つ人材教育ですが、
具体的には、
ゼロからコトを起こしても、失敗しても粘り強く取り組む強い意識を持ち、
課題解決能力を始めとする各種能力開発をする教育です。
わたくしどもは、2004年に中部経済産業局の「起業家意識喚起育成モデル事業」
として、小学校でのプログラムを開発し小学6年生2クラスで約25時間の
授業を行いました。
その翌年に経済産業省、本省の「起業家教育」のプログラム募集に出して採択され
2006年に愛知県内の高等学校を中心に短大や中学校の授業で行いました。
そして、その後厚労省緊急雇用事業での既卒未就職者支援事業、
中小企業庁の定着支援事業、
現在は企業の管理職研修で、活用しています。
「えんじぇるゲーム®」は、10のステップで構成されています。
Step 1. オリエンテーション
Step 2. アイデア抽出から企画立案
Step 3. 発表の準備
Step 4. 発表
Step 5. 評価
Step 6. 練り直し(再考)
Step 7. 再発表準備
Step 8. 再発表
Step 9. 再発表
Step10. 練り直し
2007年に自主出版した教員向けのマニュアル
「だれでもできる!キャリア教育&アントレプレナーシップ教育}入門編(安田著書)
には、以下の内容が記述されています。
「チームで、企画・発案・立案・プレゼンテーションを行うワークショップ(共同作業)
を通じて、「ひとり」ではなく、「みんな」でひとつのものを創り出す楽しさ(達成感、
協力、共感など)と難しさ(意見の違い、調整、譲歩)を学びます。
企画・立案・発表・評価を2度繰り返す点がプログラムの特徴で、発表者と評価者(聴衆者)
という立場の違う両者を体験することは、キャリア教育の「自他理解」の基礎作りに
結びつきます。また社会が求める「社会人基礎力」の養成となり、特にコミュニケーション
能力・問題解決能力などが育成強化され、キャリア教育の中の「自立」に繋がります」
そして、各Stepの解説で、「評価」について、このように記述しています。
「一般的な評価
教育の現場における成果の判断、不動産や株などの財産的価値の判断、骨とう品などの物の
価値の判断、工学における技術や製品の優劣や性能などの判断、面接での態度などによる
人柄の判断など、評価は様々な場面で行われています。
評価はいくつかの項目・観点に分かれてなされることが多く、同じような意味合いで用い
られる語として評価が挙げられます。但し評定は「様々な評価を総合して、最終的に定めた
値踏み」という意味で、評価と評定は、厳密には別のものです。
えんじぇるゲームにおける評価とは
えんじぇるとは、一般的には投資家を意味しますが、ここでは「評価者」のことです。
評価者になって評価するわけですが、そこには、「常に応援する気持ち(あいうえお)」
を忘れずに評価します。評価する側の立場に立ち、他者を評価することの難しさや判断力、
洞察力、提案能力などを学びます。
自己中心に考えていた事柄が、他者の立場を考え理解したり、自分の立場に置き換えて
考えるようになってきます。」
えんじぇるゲーム®のポイントは、
「評価応援シート」で各チームのプランをそれぞれ個別に評価した後、手持ちの模擬貨幣
での投資を行う点です。
5ヤッター×20枚=100ヤッター の模擬貨幣を、どのチームに何ヤッター投資を
行うのか、ヤッターをすべて使い切るのか、手元に残すのか、それとも1チームにすべて
投資してしまうのか。
この投資こそが、第3者目線での評価の学びとなります。
今、非常に企業は「イノベーション」を行うべき時期に入りました。
その一歩を踏み出すための管理職を中心とした「イノベーションマインド」の意識形成は
この「えんじぇるゲーム®」が、抜群の効果を発揮します。
今まで実施した企業様のほとんどは、その後、少なからず何がしらかのイノベーションを起こして
います。
「えんじぇるゲーム®」の時代に突入しました!
トータルプロデューサー
安田真浪
トライアングル・トラストHP
レゴ®シリアスプレイ® HP
▶ https://lsp.triangle-trust.jp/
なごや栄二丁目新聞社 HP
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