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2026.01.16 人材育成とは

[65]管理職を育てる②

こんにちは、安田です。

 

前回に続き、「管理職を育てる」というテーマについて考えていきます。
今回は、中途採用者を前提とした管理職育成に取り組むうえで、最初に整理しておきたい重要なポイントを取り上げます。

 

🧭管理職育成に取り組む前に、まず必要なこと

中途採用者を前提とした「管理職を育てるしくみづくり」に取り組む前に、まず、やらなければならないことがあります。

それは、現・ベテラン層への教育です。

 

 

👤「ベテラン社員」と呼ばれる世代の背景

いわゆる「ベテラン社員」とは、多くの場合、50代から60代の方々を指します。


この世代は、

・日本経済が右肩上がりだった、いわゆる「良い時代」を社会人として経験してきた方
・その後に訪れた長い停滞期を、組織の最前線で支えてきた方

そのどちらか、あるいは両方を体感してきた世代だと言えるでしょう。

たとえ停滞期を中心に経験してきた方であっても、子ども時代や若い頃には、社会や組織が成長していく空気を、確かに感じていたはずです。

つまり、好調な社会や組織を「実感として知っている世代」でもあります。

 

 

🌱 若手世代が育ってきた環境との違い

一方で、現在の若手社員が育ってきた時代は、それとは大きく異なる環境でした。

経済は長期的な停滞が続き、「頑張れば報われる」「会社とともに成長する」といった成功モデルを、実体験として持たないまま社会に出てきた世代でもあります。

このように、前提条件が大きく異なる以上、ベテラン層と若手世代の間で、意見や価値観が自然に噛み合わなくなるのは、ある意味、避けがたいことだと言えるでしょう。

 

 

🔑 ベテラン層への教育で、柱となる2つのポイント

そのような中で、ベテラン層への教育において、特に意識しておきたい柱は次の2点です。

・自分が歩んできた道や成功体験を、「絶対的な基準」にしないこと
・他者の意見や考え方を、頭ごなしに否定しないこと

比較的近い年代同士であれば、こうした姿勢は、ある程度自然に共有されることもあります。

しかし、若手世代に対して同じ感覚で接してしまうと、相手の心のシャッターが下り、「この人に何を言っても伝わらない」と距離を取られてしまうケースも、決して少なくありません。

 

 

🤝 まずは、理解してもらうことから始める

だからこそ、まずベテラン層に理解してもらう必要があります。

それは、
「自分たちが生きてきた時代の成功体験は、当時としては正しかったが、同じ形で再現できるとは限らない」
という事実です。

これは、過去を否定することではありません。
むしろ、時代や環境の違いを正しく認識することが、次の世代を育てる第一歩になります。

 

 

🔄 事業承継の動きに見る、ひとつの示唆

最近、企業の中でも「やり手」と呼ばれる○代目社長が、比較的早い段階で次世代へ事業承継を進めるケースが増えているように感じます。

これは、デジタル化をはじめとした環境変化に対して、自分自身のやり方だけでは対応しきれないと、冷静に判断しているからではないでしょうか。

 

 

🛠 経験を活かす立場へのシフト

経験や知見は、極めて重要です。
だからこそ、前線に立ち続けるのではなく、後方から次の世代を支える役割へと、立ち位置を変えていく。

私は、50代以上の役割は、まさにここにあると考えています。

若者にすべてを任せる、ということではありません。
しかし、道を譲り、背中を支える覚悟を持つことが、
これからの組織には、これまで以上に求められているのではないでしょうか。

 

 

 

🌱 連載まとめ|管理職を育てる

管理職育成を「個人の資質」ではなく、「組織の前提条件」から捉え直す連載です。

 

管理職を育てる①

 

管理職を育てる②(今回)

 

 

 


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安田真浪

 

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