2025.10.09 ひとりごと
自由民主党で初の女性総裁が誕生しました。
ニュースでは「女性初」「女性目線」といった言葉が並びますが、そこに、かえって“性別の枠”が残っているように感じます。
組織やリーダーシップにおいて大切なのは、「おんな」や「おとこ」ではなく、“個としての考え方”と“手腕”。
創業以来、男女の区分にこだわらず、人と組織の本質を見てきた私が、今回の出来事から改めて感じたことを綴ります。
こんにちは、安田です。
高市早苗さんが自由民主党の初の女性総裁に選ばれ、さまざまなコメントが飛び交っています。
・女性目線での新たな風穴や切り込みへの期待
・女性がなったことへの期待
・「経済安全保障」など政策への評価
・保守路線やリーダーシップへの懸念
などなど、論点は多岐にわたります。
私が会社を立ち上げた20数年前、行政には「女性起業家支援」という流れがありました。
イベントを開く際には「パネリストに女性を1人加えましょう」
委員会を立ち上げる際には、「女性起業家をメンバーに入れましょう」
そんな流れがありました。
私もそうした場に声をかけていただくことがありましたし、
「女性経営者の会」や「女性限定イベント」への参加をすすめられることも多くありました。
一方で、創業当初私が所属していた商工会議所の創業塾OBによる異業種交流会「21創業塾」は、メンバーの8〜9割が男性。
その中では「女性とか関係ないじゃん」という考え方が自然で、
性別ではなく“人”として認め合う空気がありました。
メンバーとなってから2~3年後には、5代目代表も務めさせていただきました。
その経験から、「女性限定」の会などには、お付き合い程度以外では参加してこなかったのです。
今回の「女性初」「女性目線」という言葉を耳にすると、どうしても違和感を感じています。
組織をまとめ、運営していくうえで、「おんな」「おとこ」は関係ありません。
たまたま性別がどちらかである、それだけのことです。
最近話題の○○市長も、報道では「女性市長」という表現が目立ちます。
ある番組で、若い女性タレントがこう指摘していました
「男性総理がうまく立ち回れなかったとき、『男性総理が』とは言われないのに、女性の場合は必ず『女性総理が』と報道される。」
本当にその通りだと思いました。
私が重要視したいのは、「人物」としての魅力や「手腕」です。
そして、その根底にある「考え方」です。
今後、時代が進んでも、「男性だから」「女性だから」という見方はすぐにはなくならないのかもしれません。
それでも少しずつ、「個」として評価される時代になっていくことを願っています。
~組織づくりが企業を変える!~
課題解決コンサルタント
安田真浪
トライアングル・トラストは、組織における各種課題解決のお手伝いをしています。
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